雑感
DiaryINDEX|past|will
職場では日本のお客さまからおみやげをいただくことが多い。 虎屋の羊羹やお饅頭、上等な煎茶など。たいていはブリキの缶や 丈夫な化粧箱に収められている。到来物があると、同僚たちの 目がきらりと光る。中身の菓子類ではなく、化粧箱に。 目ざといものは、「私、これもらうからね。」とさっさと中身を お皿にあけて、箱の方を取る。 化粧箱やブリキの缶というものは、ここでは(たぶん欧州で) 贈答用に買うものだと認識されている。お菓子やケーキを買っても お店では箱には入れてくれない。ケーキなど、せいぜいボール紙を ふんわりかぶせてくれるだけである。 化粧箱は後日、お手製のクッキーを作ったとき、クリスマス プレゼントを包装するときに大活躍する。 毎年、国連のバザーがあるが、日本代表の売り場では、駐在の 日本人から寄付されたブリキの缶が販売され、飛ぶように売れる。
化粧箱はこちらでは、ありがたいプレゼントだけれど、日本では 物があふれているから、反対に処分に困るごみなのかもしれない。 場所が変わるとものの価値もいろいろだなあと思う。
|