雑感
DiaryINDEX|past|will
2001年09月22日(土) |
今シーズン初オペラを見る |
ヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」を見た。 今シーズン初めてのオペラ座詣でになる。座席の前に何と一人一人に 字幕が出るボックスがついている。イタリアオペラが多いので、 英語とドイツ語で同時に訳語が出る仕掛けになっている。イタリアオペラ は好きだけど、あらすじしか知らず、歌唱の意味がわからずに聴いて いたけど、歌の内容がわかるのでありがたい。
音楽は全幕を通してヴェルディ風味というのか、登場人物ひとりひとり に深みのある歌詞とメロディで3時間半があっというまに過ぎた。 内容は、いま上演するとかなり障りがあると思った。 シチリア島でフランスの圧制で苦しめられているゲリラが幕の最後で 武装蜂起し、大量殺戮をやる場面があった。今後のアメリカとアフガン のシナリオを彷彿とさせるかのようだった。 シチリア人の女性リーダーとフランスの為政者の息子との愛が愛国心に 負けていく場面の歌唱は圧巻だった。
ヴェルディのオペラを聴いて、バスやバリトンの歌唱の魅力にとりつかれ た。以前は美しい歌唱、ソプラノやテノールの華やかさにうっとりした けれど、ヘビー級のテノールや渋みのあるバリトン、バスに好みが 移ってきたのは自分が年をとったからだろうか。
|