雑感
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アフガニスタンへの攻撃は、初めからシナリオに組み込まれて いたようだ。さまざまな報道を読んでいると 戦争への導火線となったN.Yのテロ事件は、かなりの確率で (標的はわからないにしても)、諜報部や政府の中枢はつかんで いたのではないだろうか。アメリカとしては、世界を納得させる に十分な言い訳ができた。そら恐ろしいのは、アメリカが世界を 巻きこんで、宗教民族戦争に発展させようとしていることである。 兵器産業の意向でもあるのだろうか。
アメリカは、テロを企てたイスラム原理派のグループの引渡しを アフガニスタンに要求し、できなければ攻撃をすると脅している。 パキスタンや近隣国には内戦のおそれさえでてきている。 イスラム原理主義者だけでなく、一般のイスラム教徒の神経を 逆撫でするような、やれ十字軍だの、Infinite jusice(限りなき正義) という表現を平気で使っているのはおそろしい。(The Infiniteで 神という意味があり、キリスト教の神を指しているらしい。ドイツ語 では umfassennde Gerechtigkeit 徹底的な正義の意) アメリカは自国にも、欧州にも、中東にも何人のイスラム教徒が いるのかを数えたのだろうか。イスラム教の指導者がジハード (聖戦)を呼びかければ、世界はとんでもないことになるだろう。 中世に、300年ほど続いた聖地奪還を合言葉に実施された十字軍の 遠征は、キリスト教による他宗教の侵犯にほかならない。また 繰り返すつもりなのだろうか。
最近の報道で気になるのは、自由を標榜するアメリカの報道規制や 文化規制(反戦の歌の放送自粛)、個人の通信媒体への介入と やり放題なことである。あろうことか、テロ防止の美名のもとに 欧州各政府も、シークレットサービスを強化し、同じような行動 を取っていることである。だんだんと個は国家の目に見えない 管理下に置かれるのだろうか。生き難い世の中になりそうだ。
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