雑感
DiaryINDEXpastwill


2001年10月02日(火) ウィーンのカフェ(2)

カフェ・グリエンシュタイトルはミハエラ広場の前にある。
森本哲郎の著書「ウィーン」によると、このカフェは19世紀半ばから
文化・芸術の工房としての役割を担っていたそうだ。
作家のシュニッツラーやホーフマンスタール、音楽家のブルックナー
やブラームスも足を運んだとある。(この両名の音楽家は仲が悪かった
と思うが)

今は、観光客の割合の多いカフェだけど好きなカフェのひとつで
ある。高い高い天井に、大理石の丸いテーブルと黒い木の椅子、
あるいは赤い布地の長椅子があり、ありとあらゆる新聞がきれいに
立て掛けてあって、のんびり時間を過ごすにはとても気持ちのいい
カフェである。ウエィターはプロの職業なので、万事そつなく
手際があざやか。メランジェとグーゲルフプフというケーキで
いつまで居られる。新聞や雑誌を読んだり、物思いにふけるには
もってこいのカフェである。
森本哲郎の言を借りるなら、「こころの散歩」ができるカフェと
いうことになる。


Aqu |MAIL

My追加