雑感
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同窓会の年報が届いた。学校の有名人と題した名前を見ると、芸術家 をわりと多く輩出している母校だったのだと驚く。 作家の梶井基次郎、画家の佐伯祐三、歌人の道浦母都子、漫画家 の手塚治虫の名前があった。佐伯祐三や手塚治の作品は鑑賞したり見た ことがあるが、梶井、道浦と読んだことがないので今度、読んでみよ うと思う。
同窓会館建設の募金者名のところに、四半世紀前つきあっていた名前 を見つけた。私の記憶は当時のまま止まっているので、今はどんな 風貌をしているのか見当もつかないが、淡い、美しい思い出はその まま閉じ込めておくのがいい。お互いに、未来ははるか彼方にあり、 何ものかにならんと夢見ていた、よき時代だったと思う。
四半世紀前のことなのに、目を閉じればついこの前のことのように 思える。縄跳びの2重飛びで苦労したり、冬の体育はほとんど走って いたことがあざやかによみがえってくる。けれど、ついこの前の夏 のことなど、はるか昔のことのように、記憶にうっすらとしか残って いないのは、時間が昔とは比べ物にならないほど速く時を刻んでいる からであろう。
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