雑感
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蔵書といってもそんなにないけれど、ここ10年くらいで気安く本が 買える環境でもないのに、300冊くらい文庫本と100冊くらい ハードカバーが増えてしまった。これに積んどくだけのペーパーバック を入れると数える気が萎えてしまう。
日本人学校のバザー用に寄付しようともう読まないつもりの本を 箱に詰めたら、150冊くらいになった。でも文庫本だけでもまだ 捨てかねているものが、絶対に手元に置きたいものが、200冊は 残っている。 本やCDはほっておくといつのまにか増殖していく生物のようだ。
読まないと決めた本は未練もないからいいけれど、何回か読んでどうし ようかなあと決められない本が100冊くらいある。時間がたてば、 たぶん処分するだろうと思うが・・
困るのは、絶対に捨てたくない本が少しづつ溜まっていくことである。 東海林さだおの「丸かじりシリーズ」、吉川栄治の「織田信長」 向田邦子作品、硬派の犬養道子、塩野七生、村上春樹、宮部みゆき、 高村薫・・漫画のくらもちふさこや大和和紀・・何回読み返しても 新鮮な感動があるので、ずっと置いておくしかない。
ここ、1,2年インターネットで遊ぶ時間が増えたので、とうてい 持っている本を全部読みとおすことはできないけれど、捨てられない。 自分のもち時間から必要経費である生活時間を差し引いたら、残りの 時間で読める本の量などたかがしれている。私よりも本を持っている ひとはもっともっとたくさんいるはずだけど、どういう風に折り合い をつけているのだろう。 そんなこと、考えたくないかもしれないけど。
無人島に行くときに10冊だけ本を選ぶとしたら・・とよく小説や 雑誌で話題になるけれど、10冊を選ぶなんて不可能だろう。 「クラッシク音楽鑑賞辞典」の編者が名曲100曲を選ぶさい、もの すごく苦労したらしい。始め500曲、300、200、150と 絞り込んでいって選んだそうだ。150から100を選んだときに 外した曲は泣く思いだったのだろう。
でも10冊選ぶなら、まだ救いがある。2,3冊間違いだと思っても 残りの本がある。人生の伴侶は一人しか選べないからむずかしい。
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