雑感
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2001年11月20日(火) |
私たちが見せられているもの |
元CNNの売れっ子特派員ピーター・アーネットがアメリカのメディア はホワイトハウスの意向に沿った報道をしていると批判し、メディアは 自分自身で判断するべきだと指摘した。
アメリカのメディアは先日のビン・ラディンのビデオインタビューをわずか しか流さなかった。アーネット氏はビン・ラディンの話にはもっと 報道すべきニュース性の高い情報が含まれていたと述べた。どんなに 長くビン・ラディンのビデオが流されても、アメリカ国民は正しい判断が できると締めくくっている。
アメリカやイギリスのメディアでは反戦デモの報道が少ないので メディアから受け取る情報だけでは、米国民のほとんどがアフガン攻撃 を支持しているかのような印象を受ける。実際には、平和を愛する人々 がいるはずだが、そのひとたちの声をメディアで聞くことができないの は残念。 テレビで野球やサッカーのフィールドスポーツを見ていると気がつく が、テレビカメラを通しては試合全体の流れが見えない。 同様に戦争や災害の報道でも、映像だけでは限界がある。今、目にしてい る光景は全体のどれくらいの割合で起こっていることなのかわかりにくい。 ものごとの全体を把握する材料が一方的に送られてくるだけなので 判断を下すのがむずかしい。 今、自分が見ている映像や情報は第三者が伝えたい情報であって、 起こっていることの全体像ではないと、言い聞かせてみるのは大切だと 思う。
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