雑感
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2001年11月28日(水) クリスマスの御菓子

クリスマス市巡りをしてレープクーヘンとシュトレンと、クッキー
を買った。最初のアドベントはもうすぐ。

レープクーヘンは全粒粉に香料たっぷりの焼き菓子。固めのケーキと
クッキーの中間あたりの食感がある。ジンジャークッキーをもっと濃く
した甘味。最初、口にしたとき何てまずい!と思ったが、慣れると
やみつきになる。
シュトレンはパウンドケーキに近い。生地の折り方に特徴がある。
中にレーズンや色とりどりのレモンピールが入っている。
クッキーは三日月型のさくっとしたものが主流で、他に杏ジャムや
苺ジャムをはさんだ種類もある。

これらのクリスマスに食べる御菓子は、ドイツとほぼ似通っている。
地域によって、微妙に違うけれど、大筋をはずれることはない。

アルプスを越えると、イタリアではパネトーネがないと、クリスマスは
祝えない。ベスビオス火山のような大型のケーキというのか、パンに
近いようなもの。500グラムと1キロのパネトーネがある。でかい!
イギリスではクリスマスプディングを食べる。これはちょっと私の好み
ではなかったけど。

日本で通常食べるクリスマスケーキのモデルは、フランスの
ブッシュ・ド・ノエルの木の切り株のようなケーキから来たのだろう
か。欧州では、クリームたっぷりの丸いケーキはクリスマス用として
見かけたことがない。

欧州は、同じような宗教的行事を祝う食べ物にも違いがあるし、
日常食べるパンひとつとっても国ではなくて、地域単位で違いがある。
同じような食材で、同じような宗教だと、近すぎてどこかに違いを、
民族としてのアイデンテティを示したい欲求がそうさせるのだろうか。
日本でどれほど、外国文化を取り入れても日本人のアイデンティティ
を失う心配はないけれど、国境と民族の境界があいまいな欧州では
隣の文化を真似しないことで、民族の独立性を保とうと無意識に働いて
いるのかもしれない。


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