雑感
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友達がイギリスのクリスマスプディングを見せて、おいしいか どうか私に尋ねた。
以前、里帰りのおみやげにロンドンで同じプディングを買って帰ったが とても食べられたしろものではないとクレームが来た。プディングの中身 は小麦粉と乾燥ナッツや香辛料を牛のスエットで固めたもの。 見かけは真っ黒で、一年くらい寝かせたものがおいしいという評判だそう。 中身を聞いたら、食べられるけど少し食べて十分という感じもしないわけ ではない。
リンボウ(林望)先生の「イギリスはおいしい」を読んでいる。 どうやらアンチテーゼとしてのタイトルのようだ。クリスマスプディング とクリスマス料理の甘味攻撃に遭ったエピソードがおもしろおかしく 書かれている。 甘味に対しては、トルコやギリシャの喜びという砂糖菓子で鍛えられて いるので少々のことでは私はへこたれない自信がある。
イギリスはおいしいかどうか。 数年前2年連続で大学のサマーコースに参加して、大学寮に寝泊まりし 学生食堂で3度の食事を食べたことがあった。朝はイングリッシュ ブレックファーストで昼も夜もちゃんとした料理だった。ことさら 不味いと思わなかったが、量の多さに辟易した。
また、イギリス北部を旅行したとき、ハーフボードのペンションに 泊まったことがあったが、このときの料理もまずまずで、イギリスは 不味いという先入観を打ち消すには十分だった。たぶん、長い欧州 暮らしで私の味覚が破壊しかかっていたのかもしれない。
幸か不幸か、イギリスの家庭料理を食べる機会に恵まれなかったので 実際はどうなのか判断を下すのはむずかしい。ただ、新鮮な素材の 料理を食べるとなると、イギリス料理は向いていないかなというに やぶさかでない・・・と玉虫色の意見。でもサンドイッチはおいしかった。
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