雑感
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昨日、今日何気なく聴いた曲が物語の世界でも奏でられている箇所を 読むと書き手と気持ちがシンクロしたようで何となく嬉しい。 いい作品だわと贔屓してしまう。
浅田次郎の「天国までの100マイル」を読んでいたら、主人公の母親を 手術する医師が教会でバッハの無伴奏組曲を奏でていた。 むずかしい手術をする前に神に祈り、心を落ち着かせていた場面。 浅田ワールド―人情を正面から感じられる世界―に身体全体を浮かべて 漂ってみたいなと思う。
ジャクリーン・デュ・プレのチェロを続けて2日も部屋に流していた ら「いい曲だね。」と言われた。小説の主人公と同様、嵐のような あわただしさの中に二人ともいたので、ほっと一息つけた。
物語と音楽ががんばれと声援を送ってくれているような気がした。
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