雑感
DiaryINDEXpastwill


2002年04月24日(水) チェロ無伴奏組曲

昨日、今日何気なく聴いた曲が物語の世界でも奏でられている箇所を
読むと書き手と気持ちがシンクロしたようで何となく嬉しい。
いい作品だわと贔屓してしまう。

浅田次郎の「天国までの100マイル」を読んでいたら、主人公の母親を
手術する医師が教会でバッハの無伴奏組曲を奏でていた。
むずかしい手術をする前に神に祈り、心を落ち着かせていた場面。
浅田ワールド―人情を正面から感じられる世界―に身体全体を浮かべて
漂ってみたいなと思う。

ジャクリーン・デュ・プレのチェロを続けて2日も部屋に流していた
ら「いい曲だね。」と言われた。小説の主人公と同様、嵐のような
あわただしさの中に二人ともいたので、ほっと一息つけた。

物語と音楽ががんばれと声援を送ってくれているような気がした。


Aqu |MAIL

My追加