雑感
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2002年06月04日(火) 初夏の香りに吹かれて

朝早く目がさめて、ベルベデーレ宮殿へジョギングすると
まだ人や車の二酸化炭素や排気ガスに染まらない新鮮な空気が
存在することを知った。

朝6時、静かに庭園の門が開けはなたれていく。ジョギングする
人たちが一人、二人と現れてシューズの音がタッタッタと響く。
立ち入り禁止の芝生の上をそおっと走ると靴音が吸収され、気分
がよい。

自転車通勤するようになって、坂道を滑り落ちていくスピードの
快感を知った。目線が引き上げられただけで世界の見えようが
違ってくる。ひんやりした空気を切ってペダルを漕いでいくと
何となしに満ち足りた気分になる。

仕事帰り。ナッシュマルクトを通る。ふと見ると真っ白な太い
アスパラガスが山高く積まれている。最近はグリーンばかり
食べていたので、白もたまのぜいたくでいいかなと心が動いた。
「500グラムほしいんだけど」
「1キロにしなさいよ。500で5ユーロ、1キロで7.27
ユーロだよ。」
「じゃあ、1キロ」
秤にかけると、1キロと少し。
「9.6ユーロだよ」
店員はおもむろに、太いアスパラを2本追加する。
「これで10ユーロ」
きれいなアスパラをみて、気持ちが緩んだのだろう。財布から10
ユーロ渡す。

でも、20本ものアスパラを一人でどうやって料理しようかな。
これだけ太いと3本で十分。
茹でて、バルザミコとパルメザンチーズの薄切りをトッピングして
あっさりといただこうか・・・
オリーブオイルで炒めて、仕上げにバルザミコでもいいか。
少し余分に茹でて、グリーンと一緒にサラダに混ぜようか・・

めずらしく夕餉の献立を考えながら、窓の外を眺める。今日は
火曜日。夕方6時の空はまだまだお日様が元気だった。


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