雑感
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2002年10月24日(木) グムンデンの陶器

自転車をともなっての遠征の最終日。
バート・イシュルから電車に乗ってウィーンへ帰る途中、
トラウン湖を通る。灰青色の山が湖の際まで迫っている景色を
車窓から目の当たりにみた。どっしりとした山の姿に魅せられた。
グムンデンで下車した。湖の北の方に位置する陶器で有名な
町。ここで降りたのが失敗だったことに気づいたのは
小高い丘のうえから一直線に湖へと下ったときだった。
10月も半ばを過ぎると観光客の数もめっきり減って、
波止場には出航する気のない観光船がぼんやりと浮かんで
いる。
湖を眺めながら、サンドイッチをほおばっていると、
鳩が2羽パン屑をほしそうに寄ってくる。

相棒の自転車の記念撮影をしたあと、
再び、きつい坂をのぼって駅へと向かった。
最後の坂を登りきったところに、グムンデン焼きの直営店
の看板が目に付いた。花柄のコーヒーカップの本体を
割ってしまったことを思い出したので、同じ物を探そうと
店に入った。
グムンデン焼きで有名なデザインは、ライトグリーンの
縞模様花柄だと思う。どしっとした重みのある農家風の
食器類は普段使いにちょうどいい。アウガルテンやへレンドの
ように気の張ることもない。割れたら買い足せばいいだけ
のこと。

少し底のすぼまったカップを買うことにした。8ユーロほど。
大切にくるんでリュックにしまう。このカップでしばし秋の
宵に濃い目のコーヒーを楽しむことにしよう。


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