雑感
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ミラノを出発したアリタリア機が定刻どおりシュベヒャット空港に
到着した。
関空あたりは強風で冷え込んだが、ミラノ、マルペンサ空港の
空気はぼんやりと暖かだった。アルプスの南側は冬とは関係なく
陽光に暖められた空気が充満している。
それに比べて、ウィーンの空気は零下5度前後の冷凍室の中に
いるよう。何もかもが凍り付いて、道路沿いの草木もしんと
している。市内へ向かうタクシーの中で、思わずくしゃみ。
久々のお正月の風景を家族と楽しんだあとでは、この凍るほどの
寒さがいつもより身にしみる。家に帰ると、いつも誰か家族が
在宅しているという安心感はなかなか心地よい。
冬中、ずっと掘りごたつの中でのんびりしたいと思うけれど、
そんなことは無理。自分の定位置へと戻る。
ここは、自分でがんばらないかぎり、何物も暖かく迎えてくれる
ところではない。自給自足の主戦場。
茶の間へと強引に入り込んでくるテレビ番組というものが
ないせいか、物音ひとつ聞こえない。こういう静けさもいいもの
だと思う。自転車の掃除をして午後を過ごした。
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