雑感
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| 2003年03月20日(木) |
La guerre a commencé |
実際に、攻撃が始まってみるとその前後で空気が がらっと変わってしまう。 シュテファンス寺院では、中高生の戦争反対のデモ行進。 要塞のような重警備のアメリカ大使館へ向かったとの報。
我が家のお隣の某大使館は、国際社会のいろんなしがらみ の渦中にあるせいか、普段は警官の詰め所があるだけなの に今朝は機関銃をもった特殊警察の警備。こちらに銃口を 向けないでと言いたい、暴発したらどうするのよ!
米国の現政権に対しては何を言っても無駄だということが わかっているけれど、ブレア政権がここまで追従するとは 思わなかった。ルールを捻じ曲げてでも攻撃を正当化する なんて。 オーストリアは、今回の攻撃に対して賛成とも反対とも 言っていない。国際社会と国民から不興を買ってはいけない ので。国民の大部分は反対だろう。政府は米国 の逆鱗にふれないように、EU内でできる協力はするら しい。いちおう永世中立国なので、国連の支持がない限り 軍隊を送ることもできないし、米軍が領空を通過すること も許可できない。
英米の攻撃の大義名分が、イラク国民をフセインの独裁政権 から解放するためとあるが、自分たちの物差しではかった 民主主義を押し付けるのはよけいなお世話だろう。 中東には、中東の独自の統治のスタイルがあって、とりあえず 機能しているんでは? イラク国民を救うなんて言えるはずがない。彼らの土地が爆撃 を受けて、彼らのの命が脅かされているのに。
2日前のイギリス下院で辞任したロビン・クック氏の 演説はなるほどだと思う。これを聞いてなおも、イラク攻撃 に賛同した議員が大勢いて残念だ。
不幸の元はフロリダの投票用紙のパンチ穴のずれだったのかも しれない。
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