雑感
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2003年11月20日(木) 知識は武器

職場の清掃をしてくれるシルビアが泣いていた。
同僚と話しているのが聞こえてくる。
なんでも、アパートを購入する契約書にうっかりとサイン
して、キャンセルするにあたり何パーセントかの手数料を
払わないといけないらしい。

同僚が消費者保護センターか、不動産賃貸組合かに
相談しようと慰めている。
シルビアはボスニア・ヘルツゴビナ出身の難民で苦節10
年で、オーストリア国籍を取得し、先月自分の城をもった
ばかりだった。
彼女はドイツ語をしゃべるけれど、読み書きがまだまだ。
そういう状態で一人で不動産業者と関わったので、業者の
いいようにされてしまったのだろう。
うっかりと売買契約書にサインしたようだ。

私も含めて、外国人が不慣れな言葉で外国に住むと、ある
程度の知識武装(この場合語学力、サインすることの意味を
理解していること)をしていなければ、格好の餌食に
なってしまう。

サインを求められた場合の時間の稼ぎ方、信用できない人
への身分証明の求め方、ちょっとした機転がきかないと大切な
お金を失ってしまう。

出稼ぎ外国人は大変だと自覚する昨今だなあ。


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