- different corner -
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小さな町からやってきた彼は 都会の男になるためにあらゆることをやってのけた しかし、彼の心の中から声がした
「きみは、自分が今もっているものが きみにとって必要なものだと本当に信じているのかい?」
どう考えてもいいことが有り得ない日というのは 朝からすごく憂鬱だ。 でも、取り立ててひどいことはなかったので 少しほっとする。
締め切りがきてデータを提出したあと、 ものすごい眠気がやってきて、 机もちゃんと片付けないまま 誰とも実のある会話もなく一日を終える。 先週からずっと緊張続きだったんだから 許されるだろう。
食事もとる気になれず、そのまま布団に入って寝る。 親がいたら何か言われそうだけど、 まだこの時間には帰っていない。 なんせまだ夜の8時にもなっていないのだから。 携帯が鳴ったようだけど、起きようと思った瞬間に 眠りに落ちてしまった。
目が覚めたら朝の4時だった。 寝すぎ。 とりあえずもそもそおきだしてメールチェックをすると、 さっき出したもののダメ出しの連絡が何個かきていた。 まあ、予想よりは少ないから感謝しなくちゃ。 次の締め切りが提示されたものの、 ぜんぜん急ぐ気になれない。 緊張状態は好きだけど、あまり連続すると疲れてしまって なかなかエンジンがはいらない。
ほかのアカウントもチェックしたら、 日曜に気まぐれで出した大量のメールの 返事が何通かきていた。 ごめんなさい。またしばらく返事かきません。 こんなにすぐに返信してくれる人がいるのに、 なんで放置しとくんだ、と誰かにいわれそうだ。
こんな一日。
これが、自分の選択によって 今の道を歩いてきた結果。 望んだか望まないかはともかく、 選んでしまったのだ。 たぶんこれがしばらく続いて、 ちょっとずつ小さくなって終わるのだろう。
「十年前の自分が見たらどう思うだろう?」と思うこともあるけれど、 十年前の自分が見にくることなんかありえないし、 どんなに情けなく見えても 今の自分はそれなりに嫌いじゃないから 文句を言われる筋合いもない。 でも、後悔が時々頭をよぎるのは、本当はそう思っていない 証拠なのかもしれない。
あの時、ああしてたら、なんて。 思っても仕方がないのに。 走る電車の窓のむこうで、隣り合った電車の中に 幸せそうな自分が乗っていそうな気がしてしまう。 一つでも、自分が心から望む選択をしていれば こうならなかったのだろうか。
……ははは。また後悔してる。(^^; よくないな。
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