- different corner -
DiaryINDEX|past|will
2003年04月12日(土) |
それがすべてとは言わないけれど/いつか |
先日、少しお年を召している某歌手さんの 話をしている人がいた。 ダンスで鍛えているだけあって、 スタイルはとてもいいのだ。 でも、彼らは
「あんなにスタイルがよくても 顔がしわくちゃじゃね」
と、きた。
まあ、その気持ちはわからなくもない。。。(^-^; でも、努力してスタイルキープしても 若い子は寄る年波のことは考慮してくれないって ことなんだな。
私も20代前半くらいまではちやほやされてたけど、 ただ若くて多少外見に気を使っていたから そうされてただけということは十分承知しているつもり。 胸の位置も今より高かったしね。<誰も聞いてない。 今では同年代のおっさんと同じ扱い(苦笑)で、 槍玉にあげられないだけ幸せかなと思っている。
だけど、いつか私も彼女と同じ年になるときがくる。 そのとき、見た目を保ってもほっといても 周りの目から「オバさん」というフィルターを はずすことはできない。 「お年のわりにはお美しい」なんて言われても きっとうれしくないと思う。 どんなにエステにかよっても、 昔と同じには輝けない。 化粧をしても顔のゆるみは隠せない。 今さら10代の頃の肌の扱いの乱雑さを後悔しても遅い。
人間は心のほうが大事と言ってはみても、 それは見た目が不自由な人の言い訳だと 言ってた人もいたっけ。 どんなにキレイな心の人でも、 やっぱり見た目がおそろしければ 近づく気にもならないのが現実。 そこに座っている70歳のおばあさんが心が少女のままだと言われても、 中学生が恋愛したくなるわけがない。
大学時代に私が少し太めな子と 話をしていたら、他の子に呼び出されて 「あんな子と話すのはやめなよ」と言われて とまどったことがある。 周りから何を言われても一緒に話してて 楽しいんだからいいじゃないと口で言う一方で、 私がその子に対して「こんな私があなたと話してあげている」と まったく思っていなかったとは言わない。 「やめなよ」とかわいい子に言われて、 自分があの子とは違うと認められていると感じて 一瞬喜んだことも否定しない。
残酷だけど、人の心はそういうものだ。 やっぱり人間は若さと見た目なのかな、と なんだか悲しい結論に達してみたりする。
でも、人間は外見をすり減らしながらも 生きつづけなければいけない。 そうなると、今の私はいったい何なのだろう。 この先の私は、いったい何なのだろうかと思う。 今の私がほんの数十人の役にたっているからといって、 地球上の残りの何億人はそんなこと知るはずもない。 ぱっと見で気に食わなければ、それで終わり。 書いててものすごくむなしい。むなしいぞ。(苦笑)
もし人の心がそのまま外見になっていたら、 この世で一番美しい人はどこにいるんだろう? そしてそのとき私は、あなたの目に どういうふうにうつるのだろうか。
きっとあなたは素通りしていってしまうのだろうな。
いつか、君は幸せになる。
そして、私も。
|