- different corner -
DiaryINDEX|past|will
2003年04月28日(月) |
Questions and Answers (4)/Questions and Answers (3) |
「Questions and Answers」を書き始めたのは、 「正直・素直なだけで生きることは果たしていいことなのか」 「まっすぐ過ぎる人は自分が生きるために 他人に嘘をつかせないといけない場合がある」 ということを考えながら書いてみました。
(3)は「馬鹿正直な私」がなぜ頑なまでに まっすぐでいようとすることにこだわるのか 理由が書いてありますが、読む方によってはそこで読むのを やめてしまうかもしれません。 他人の薄暗い過去をみんなが読みたいとは思わないと思うので、 それは仕方がないかなと思います。(^^; まあ、そういう部分があるぞ、ということだけ 事前におことわりしておきます。
以上のことを踏まえて、 勇気がある方のみ(^^;この下の(3)をお読みください。。。
−牙はどのくらい伸びた?
−このくらい。
−結構伸びたね。先が丸いままだとあまり役にたたないから、 ちょっと尖らせてみようか。
−・・・
−・・・
−ねえ。手、傷がついてるよ。
−・・・
−ねえ。やめて。本当に。血が出て。。。
−自分を変えるときっていうのは 時に傷つくもんだよ。
−だからって。。。
−あんた好きでしょ? 「あたちだけ傷つけばいいんでちゅー」って。
−。。。何それ。
−そのままのあんたなんて、誰も求めちゃいない。 素直さや、正しさや、正直さや、 無防備さなんて、誰も求めてない。 だから、変わらないといけないんだよ。
−・・・
−あんたが本当に正直でも、 相手は、裏がある、自分を騙すつもりで 装ってるんだ、って思って疑わないと 自分以下だって思えないんだよ。だから・・・
−そのままの私が求められてないことなんて、 生まれたときからわかってるわよ。
−・・・
−「こいつは俺の子じゃない。 俺がほしかったのは男の子だ」 何度母さんが自分たちの子だって言っても 父さんはにやにや笑いながら否定してたよね。 自分の子どもじゃないって言われるのがこわくて、 何年もスカートがはけなかった。
−・・・
−自分が求められてないって思ってたから、 親戚のおじさんにも甘えられなかった。 そうしたら、なんていわれた? 「こんなにかわいくない子ははじめてだ」 親戚たちの前でだけ私をかわいがって 点数を稼いでたあの従兄のことは? 憎かったおばあちゃんが寝たきりになって うれしかったこと覚えてる? あの叔父さんが死んだときだって、 ざまあみろって思ったでしょ? おじいちゃんだって。。。
−もうやめて。
−みんな、私が自分の思い通りにならないから 私を否定しつづけてきた。 どうかわっても、否定した。 自分の都合のいいときだけ連れまわして、 自己満足のために枠に押し込めようとした。 私は、どうなればよかったの?
−・・・
−私は、そんな生き方はいや。 ずるいやつらや嘘つきのためになんてかわりたくない。 あんな奴らと同じになりたくない。 残酷だって言われても私はずっと正直でいるわ。
−誰もいなくなっちゃうかもしれないよ。
−かまわない。あいつらと同じものになるくらいなら、 一人のほうがいい。 弱虫なんていらない。嘘つきなんて嫌い。 人を利用するやつなんて死んじゃえばいい。
−でも、正直すぎたせいで 別れたくない人とも別れたでしょ?
−・・・
−もっと、やさしくなろうよ。 少し嘘がつけるようになったくらいじゃ、 あいつらの汚さには遠く及ばないって。(苦笑)
−でも、嘘は。。。嘘はいやなの。。。
−じゃあ、こうしよう。 今度いいな、って思った人がいたら、 飛び出す前にちょっとだけ止まって、私に相談して。 私がかわりに疑ったり探ったり、嘘をついてあげる。 相手がだいぶ信用してきたら、 あんたがその人の相手をすればいい。 それでいいでしょ?
−でも。。。
−二十年以上も嘘つき担当やらせておいて、 何を遠慮してるんだかね。 いいね。いいなって思った人がいても、 いきなり体当たりしちゃだめ。 みんなよく知らない人には不安なの。 不安を少しずつ解消しあわないと、 うまくいくものもうまくいかないんだよ。 人間不信気味の私が最初に相手したほうが それなりに長くお付き合いできた人が多かったでしょ?
−・・・
−あんたは人を見る目はあったけど、 どんなにいい人でも 不安や疑う気持ちを持ってるってことを わかってあげられないのが欠点よね。 好きな人ほど遠ざけちゃう、なんてことは もうやめようよ。
−ごめんなさい。。。
−今日はもうおやすみ。 明日から、少しずつ頑張ろう。
その牙ももう伸ばさなくていいよ。 もともとあんたには似合わなかったけどね。
|