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2003年05月02日(金) Faithfully Yours/Wailing Wall

何を考えてるの?
何を考えてるの?
何度も問いただすきみ

さっききみには思っていることを
包み隠さず言ったはずだけど
ちゃんと聞いてたかい?

僕はいつだって、きみには
自分の本当の気持ちしか話していない
きみが僕を疑うのは、きみが
逆のことをしているからだろ?


布団をめくってごらん
財布を全部ひっくりかえしてもいい
なんなら、僕の内臓も見るかい?

どこを探ったって「本当」なんてない
だってきみは何も信じていないんだから
目の前に本物の岩があっても、
本当はスポンジに違いないって思ってる

きっと、きみ自身のことですら
信じられちゃいないんだろうね
同情してあげたいところだけど、
信じてもらえないだろうからやめておくよ


本当の言葉に耳をふさぎ、
小さな嘘には早押しゲームのように反応する
そんな生き方は楽しいかい?

もし今「そうだよ。僕はずっと君を騙していた」といったら
きみは「やっぱりそうだったのね」って言うのだろうか?
それとも「そんなはずはない」って言って疑うのだろうか?

どちらにしろ信じてもらえないのはわかっている
だから、きみの好きなほうになってあげる
きみに僕の誠実さを示すには
こうするしかないみたいだから






嘆きの壁の前にたたずむ蒼ざめた彼女は
毎日そこにひざまづき
自分の孤独が理解される日がくるのを祈り、泣き叫ぶ

あんなに大声で泣いているのに
誰も気にとめようとしない
そして僕も


嘆きの壁の前にたたずむ疲れきった彼女は
毎日そこにひざまづき
自分の愛と忍耐が受け入れられる日がくるのを祈り、泣き叫ぶ

あんなに大声で泣いているのに
誰も気にとめようとしない
そして僕も


嘆きの壁の前にたたずむ髪を振り乱した彼女は
毎日そこにひざまづき
本当の自分が理解される日がくるのを祈り、泣き叫ぶ

あんなに大声で泣いているのに
誰も気にとめようとしない
そして僕も


「連れて帰って欲しい」と叫んでいても、
それは僕に向けられた言葉じゃない
みんながそう思っているから
毎日壁の前でこぼれる涙と祈りを
見てみぬふりをする

だけどもし、僕がきみの嘆きの壁になれるなら
いつだって手をひいてあげる
涙で剥げ落ちた化粧を恥じる必要はない
ただ振り返って手を伸ばせばいい


僕の気持ちは無視していい
わがままに胸をかきむしって
傷つけられた分傷つければいい
それで君の気がすむのなら

泣き止んだ後は、黙って立ち去ればいい
ありがとうなんていらない
とってつけたようなお世辞もいらない
だって僕はただの壁にすぎないのだから


流されたたくさんの涙と
血がにじむような叫び
この壁が乾く日はいつのことだろう


君がもし望むなら
僕がきみの嘆きの壁になってあげる
必要があるならこの手をつかんでいいよ

他の誰でもないこの僕が必要だ、なんて
嘘は言わなくていい
遠慮もいらない
だって僕はただの壁にすぎないのだから


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