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| 2003年06月29日(日) |
To be unforgiven/a clockwork appletea(5) |
朝早くに寝に入るものの、 疲れて眠いはずなのに 妙に頭がさえて眠れない。
布団に入ってしばらく考え事をしていると、 突然心の古傷が痛み出して 涙がとまらなくなる。
隣室で父が寝ているので 早めに止めたいところなのだけど、 そういうときに限ってとまらない。 唇が震えて、声が出そうになるのを必死にこらえた。
呼吸が苦しい。 深呼吸するようにしないと 息がうまくできない。
このまま死んでもいいかも しれないとさえ一瞬考える。 呼吸が苦しいからではなくて、 あまりにも傷が痛いから。
二時間ほどして家に誰もいなくなって、 やっと声をあげて泣くことができた。 許してください、 助けてくださいと言いながら泣いた。
許しを乞う相手には 二度と会えないという事実が、 何度も胸をしめつけた。
あやまっても許されないような ことはしないこと。
自分が傷つくだけだからいいのだと 思い込んで何かをしないこと。
そうすれば、こんなふうに 泣かなくてはいけない問題を増やさずにすむ。
あの人は、私と同じくらい泣いただろうか。 それとも、すぐに私のことなど忘れただろうか。
もしまだ私を覚えていて 同じように苦しんでいるのなら、 いっそ好きな方法で 殺してくれればいいのに、と思った。
それが、ただの甘えだということは わかっているけれど。
自分のしたことを忘れない。
許す人がいないことも、忘れない。
それくらいしか、もう私にできることはないのだ。
BGM : To be forgiven - George Michael
※この"a clockwork..."は創作で、日常とは関係ないです。 すんごいイヤなことがあったとかではなくて たまたまそういうのが書きたくなっただけなので、 深く考えないように。(^^;
ある家の花壇。
「おじさんが悪いんだよ。」
「……」
「せっかく手伝ってあげようとしたのに、 いきなり怒るから。」
「……」
「私、すごいびっくりしたんだよ。 だから、つい。。。」
「……」
「おじさんは、奥さんをここに埋めてどんな花を 植えるつもりだったの?」
「……」
「奥さんを肥料にしないといけなかったんだから、 よっぽどいいものなんだろうねえ。」
「……」
「よいしょ。」
「……」
「おじさん。結構重いんだね。」
「ふう。これで完璧。」
「奥さんとおじさん、仲良くね。」
「花、だめにしちゃったみたいだから、 かわりにトマト、植えておいたよ。」
「あのスコップについてるのと同じ色の トマトがなるんだよ。楽しみだねえ。」
「じゃ、また遊びにくるね♪」
BGM : More than ever - Robert Palmer
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