いなくなってから、
過去の映像とともに気づいた
たくさんのサイン。

見逃していたのか、見ないふりをしていたのか、
自分でもわからない。
はっきりしていることは、
迎え入れるように広げてみせていたはずの両腕で、
力いっぱい相手を突き飛ばして悲しませたということ。


明るい声の裏に潜んでいた
「寂しい」の気持ちに、
ずっと気づけなくてごめん。

ううん、違う。
本当は気づいていたけど、
自分のことしか考えてなかったから、
直接訴えてこない限りは
大したことないんだと思っていたんだと思う。


何度あやまったところで、
許しの言葉が返ってくることは
もうないのだけど、
本当はもっと大事にしたかった。
甘えさせたかった。
楽しい時間を過ごしたかった。

一人にして、怒ってるよね。
いつも後回しにして、悲しかったよね。
待っててくれるって思っていたから
ついそうしてしまっていたけど、
それはただの甘えでしかなかった。


もう一度会いたいと思うけど、
何度会ったところで私のバカさ加減は
すぐには直らない。

これはきっと、罰なんだね。


BGM : Cruisin' - Huey Lewis & Gwyneth Paltrow