- different corner -

DiaryINDEXpastwill


2003年07月31日(木) 中途半端な人嫌い

ずっと前のこと。

付き合っていた人に
「手をつないで歩こう」と
言われたけど、できなかった。

自分と手をつないでいるところを
回りの人がみたら、
この人が恥かしい思いを
するんじゃないかと思ってた。


私なんかあなたとつりあわない。
私なんかあなたの隣になんて
並んじゃいけない。

彼のまっすぐな視線を
自分のほうに感じても、
私は視線をあわせられなかった。

だけど、そんな思いを知らない彼からみたら、
ただ私が彼を拒絶したようにしか
思えなかっただろうと思う。

あのときの彼の悲しそうな瞳。

彼のためだと思っていたのに、
彼をとても傷つけてしまった。


自分と一緒にいたりしたら
相手が悪いんじゃないかなんて思うくらいなら、
最初から拒絶すればいいのに、それもしなかった。

本当は一緒にいたいけど、
一緒にいたくないと言うことが
思いやりだと思っていた。

だけど理由はどうでも、むこうには
「あなたと一緒にいたくないんです」としか
聞こえなかっただろう。


人との面倒ごとがいやで、
わざと人を遠ざけているから
なかなか人に慣れることができない。
だから「この人は」と思っても、
うまく接することができない。

どうせこの人ともだめだろうとあきらめる一方で、
説明するつもりすらないのに
こんな自分をわかってほしいと
無理難題をふっかける。


結局、近づきたくても近づきたくなくても、
相手を遠ざけることしかできない。
だから、人嫌いだと嘘をついて
なるべく接しないようにして自分を守っていた。

本当は、あたたかいものが好き。
やわらかいものが好き。
本当は、傷つけられたり、
痛い思いをするのは嫌い。
だけど、好きなものを手にいれるには、
私はまだ臆病すぎる。

だから、手にとりやすい
欲しくないものを手にいれて、
こうすれば他の人が好きなものを
とりやすくなるだろうと
手を出さないための理由をつけてみたりする。


本当は、あなたの温かそうな手のひらに
とてもあこがれていました。
そう気づくのにこんなに長く
時間がかかってしまう。
あなたに直接言えるようになるには、
あと何年かかるのだろう。

徹底的に人が嫌いになれていればよかったのだけど、
嫌いになりきれないでいたから、
好きなのに嫌いなことをしたり、
嫌いなのに気をつかったりしていた。

いろいろなことを中途半端にしていたけど、
人嫌いまで中途半端だったから、
たくさんの人に迷惑をかけてしまった。

うまい解決策があればいいのだけど、
こればっかりは練習していくしかないのかもしれないね。


でも、

今どうしてるのだろうと思っても、
電話すらかけられないようなことは、
できるならもうしたくない。


BGM : Too far gone - Todd Rundgren


DiaryINDEXpastwill

appletea |MAIL

My追加
うちは非通知ですが、通知してくださったところの日記は
MyEnpituに追加させてもらってます。(^-^)