- different corner -
DiaryINDEX|past|will
終戦記念日から何十年もたっているけど、
自分が一番であることを確認するための戦いは終わっていない。
いろいろな形で、
他人は自分よりも劣っているのだと確認したがる。
やさしい笑顔の人も、
何億人の人があの人は無欲だと認めているはずの人も、
下でいてもいいなんて本当は思っちゃいない。
醜い戦い。
だけど、どんなにこの戦いを醜いと感じても、
生きている限りはずっと自分は参戦しつづけるのだ。
意識している、していないを問わず、
「他人」がいる限りは比較しつづける。
そして、何かしら「他人」の欠点を見つけてはほっとする。
ああ、自分は一番下ではないんだ、と。
本能なのか。
義務なのか。
わからない。
わからないまま、戦い続けないといけない。
自分は、世界で一番劣っているわけではないんだと
確認するために。
自分は、「あの人」よりも必要とされる存在なんだと
確認するために。
電車の窓に反射する人の顔。
出てくる言葉は「誰か」の悪口ばかり。
目の前にいないときくらい、
嫌いな人のことなんて忘れればいいのに。
目の前にいるときくらい、
いいところを探してあげればいいのに。
それなのに悪口を言わずにいられないのは、
他人を非難することで
自分が優位にたてている
その感覚がたまらないからなんでしょ。
「許せない」とか言っちゃってるけど、
結局、自分を美しく見せるために言ってるだけなんだよね。
あんたの声を聞くたびにうんざりするよ。
そして私も、
あんたがうんざりするやつだってことを確認できて
自分はそれほどでもないなって思って
内心喜んでたりもする。
そんな自分にうんざりするよ。
BGM ; Mercy street - Peter Gabriel
|