| 2025年10月13日(月) |
高校選手権大阪府大会ラウンド16 大産大附−摂津 興国−大商大堺 |
全国の中でも大阪府高校サッカーは屈指の激戦区である。人口の多さ以上に強豪がそろっている。プリンスリーグ所属が多い上に、大阪府リーグも層が厚い。いや、コロナ禍になってから大阪府リーグは全く観てないが。 さてこの日の第1試合は全国高校総体でついに全国の舞台を踏んだ大産大附と、春先の公立大会を制した公立最強の摂津のカード。会場は摂津高校グラウンド。体育科のある高校で人工芝がある。阪急摂津市駅から徒歩圏内。昔はこんな駅なかったが。
高校選手権大阪府大会ラウンド16 大阪産業大学附属高校−摂津高校 10月13日 9時半 摂津高校グラウンド 人工芝 曇り
大産大附 九番 八番 六番十番十三十一 四番五番三番二番 一番
摂津 七番十一 十四十番八番二十 四番二番十九五番 一番
摂津は11番が長身。やや細いが。10番はキャプテン。身体を入れて必死にキープする。左足セットプレー担当。20番はタッチは荒いが速い。全体的に線が細く、大産大附も決してパワフルではないが、フィジカル差が出てしまった。 大産大附は9番が体格ないのにキープできる。やはり摂津とのパワー差は大きい。6番は右足セットプレー担当。大産大附の特徴はサイドで忠実にトライアングルを作り回して断固サイド攻略を図る。詰まれば逆サイドにふる。これはサイドチェンジできるキック精度がない摂津には到底真似できない。常にトライアングルを作る基本を徹底している。更にはパワー差、技術差も歴然としており、摂津としては必死に走って粘る。これ以上のことはなかなかできない。もっともフットボールだから力の差があっても勝機はあるのだが。個々の選手評については全般的に大産大附が上で、コメントしづらい。 さて試合は摂津がコーナーキックから先制。しかし直後のキックオフから大産大附が直線的に突っ込み6番が決めて1−1。34分、大産大附がまたも右サイドで起点を作り、11番から左にサイドチェンジ。6番を左サイドバック4番が追い越して決めて2−1と逆転。37分、裏へのボールを摂津DF処理ミス。これを8番ループで3−1とする。前半は3−1。 後半も大産大附ペース。摂津は7番から上半身の強い26番に代えるが、パワー差はいかんともしがたい。結局3−1で大産大附が勝利した。
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第2試合は興国対大商大堺。後者は大阪府3部リーグで、しかも3部リーグは6ブロックもあり、その中で5位とか6位という成績なのである。数年前にも大阪府3部リーグでありながら大阪府ベスト8に勝ち上がった。いくら大阪府が層が厚いといってもなかなかあり得ない。
大商大堺は大商大系のゼブラユニである。
高校選手権大阪府大会ラウンド16 興国高校−大阪商業大学堺高校 10月13日 11時半 摂津高校グラウンド 人工芝
興国 八番七番 十一十番六番十八 誰々五番十三二番 誰々
大商大堺 十五二十 十四二三十六六番 二番四番十三五番 一番
まず大商大堺のレベルについて。たぶんこれは大阪府3部リーグを真剣に戦ってないな、と思った。もっと上のレベルのチームだ。マグレで勝ち上がった、というレベルじゃない。なかなか強い。とはいえプリンスリーグの興国との力量差は明らかだが。興国は監督が代わってパス主体になったのだが、この日はドリブルも見せる。大商大堺は徹底的に蹴って安全第一で、興国にチャンスを与えない。22分、7番が右からドリブル、決めて興国先制。この時は大商大堺の守備が非常に甘かった。集中力が一瞬落ちていた。立ち上がりから気迫過多くらいだったのだが、落ち着いてしまった。さらに直後に興国が追加点。前半は2−0。
後半、再び大商大堺に気合が入り、コーナーキックからヘッドを決めて2−1と追撃。そして大商大堺控え部員が「跳ばない奴は男子校」と煽るが、興国が「跳ばない奴は共学」と煽り返すと同時に3−1と突き放し、大商大堺にあからさまに動揺が走る。そしてトップクラスではない高校はメンタルの立て直しが苦手だったりする。このまま興国の流れになり、終盤には4−1と突き放し、興国が準々決勝進出を決めた。
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