サッカー観戦日記

2026年06月06日(土) 高校総体大阪府大会準決勝 大阪学院−近大附 仰星−大阪桐蔭

この日は高校総体大阪府大会準決勝である。大阪は2枠なので、準決勝が代表決定戦だ。かつては大阪府は上位4校で決勝リーグを行っていたが、そのやり方は公平ではあるものの、消化試合や無気力試合も起きる方式であり、実際、無気力試合が起きた翌年から完全トーナメント方式になった。
会場の長居は大いに盛り上がり、大勢のファンが駆け付け、出店もたくさん出ていた……というのは噓ではないが、盛り上がっているのは隣の桜スタジアム開催のなでしこジャパンの南アフリカ戦である。

大阪府準決勝第1試合は大阪府リーグ同士のカードだ。大阪府の高校サッカーは割と個性がはっきりしている。大阪学院はロングカウンターチームだったが、元Jリーガーの小野原監督になってから繋ぐ意識も出ている。必ずしも大阪府のトップ・オブ・トップじゃないし、「育てるサッカー」でもないが、大阪学院大に進学したら結構関西学生リーグで活躍できている。
対する近大附も監督さんが代替わりしてプリンスリーグ1部から大阪府リーグに落ちた。高校サッカーで監督交代は少なくともいっとき力が落ちるものだ。例外は流経大柏の榎本先生くらいしか知らない。伝統は筋肉だ。ゴツイ選手を鍛えてパワー勝ちする、大阪府「最強」の高校なのだ。

高校総体大阪府大会準決勝
大阪学院大学高校−近畿大学附属高校
6月6日 11時 長居陸上競技場 ピッチ良 晴れ

大阪学院
1 ギミレリバジャ
2 井上碧斗
3 角野太一
4 西田雄琉
5 片桐真翔
MF 8 土谷薫平
14 松尾将貴
20 片山祥汰
FW 7 山脇蒼眞
10 小川晴大
11 室田幸哉

近大附
1 奥山俊士
3 谷口大翔
4 清水彦
6 森一翔
MF 2 川童琉偉
8 金光哲平
14 岡本陽樹
29 福井健将
FW 7 中澄恵大
18 久下彬
25 山本翔大

大阪学院
十番二十
十一十四八番七番
三番五番四番二番
一番

近大附
二五十八
七番
二九八番十四二番
四番六番三番
一番


大阪学院は�.�ミレからの左足ロングキックが起点になり、大きく陣地を進めるケースが多い。左サイドバック�3冖遒蛤献汽ぅ疋蓮璽姚�室田がレフティ。フォワードは��小川が上がり目で、スタメン発表時の4−3−3も理解できなくはない。ポストもこなすしミドルもある。わかりやすいエース。�簡匯海魯好據璽垢冒�る。��松尾は右足セットプレー。左右のコーナーを蹴る。��土谷は運べる。
近大附はトップ下��中澄が左足でパスを出しセットプレーを蹴って強烈なロングスローもある。�乙弉爾魯櫂好般鬚妊蹈鵐哀好蹇爾離拭璽殴奪函�チーム全体に激しいコンタクトで潰す。
両校とも自分から崩せるチームではないので、敵陣に運んで相手がミスするのを待つ。佐賀県でいえば佐賀東と同等か?つまり全国制覇は厳しいが全国で通用はするレベル。前半は0−0。

後半も我慢比べが続く。大きな変化は後半19分、近大附が前3枚を総とっかえして9番10番11番にした。10番がトップ下。番号からして明確にゲームチェンジャー。前への圧力が高まる。9番は高い。そして後半35分、放り込みからペナ内タッチライン際左で9番がヘッドで折り返しファーポスト際に�╋盡�が詰めて0−1と近大附が先制し、そのまま逃げ切った。近大附は全国へ。

力強さについては全国トップクラスだろう。新監督では初の全国。経験をうまく引き継げたら。


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第2試合はプリンスリーグ関西2部の両校のカードだ。

高校総体大阪府大会準決勝
東海大学付属大阪仰星高校−大阪桐蔭高校
6月6日 13時半 長居陸上競技場 ピッチ良 晴れ


東海大仰星 監督 中務雅之
GK  1 森川太陽  3年 175.69 08.05.25 ガンバ大阪門真
DF 25 福田健心  3年 172.70 08.12.12 レオSC
    5 塩山楽   3年 179.71 08.06.27 宇治FC
    3 山下恭佑  3年 168.60 08.04.14 柏田SC
    6 齋藤楓磨 3年 175.70 08.04.08 宇治FC
MF  7 名部希翔  3年 170.56 08.08.06 レオSC
   10 小堀厳咲  3年 173.58 08.05.02 ガンバ大阪門真
    4 伊藤隆之介 3年 167.60 08.07.25 VUELO
   12 岡本唯佐  3年 170.62 08.11.04 宇治FC
    8 藤川智也  3年 168.62 08.05.01 ガンバ大阪門真
FW 11 浅井瑛斗  3年 176.64 09.02.16 アイリスFC住吉

大阪桐蔭
GK  1 藤原瑞   3年 178.68 08.04.08 YFテソロ
DF 20 岡田恵達  
    2 石川大雅  3年 173.64 09.03.12 大阪市ジュネッス
    3 野間大瑚  3年 176.70 08.05.14 三津浜中
MF 11 山本隼正  3年 177.67 08.11.08 東淀川FC
    5 林崎敢汰  3年 173.62 08.06.28 大阪市ジュネッス
    8 藤井佑希  3年 165.52 09.03.28 アイリスFC住吉
    9 山上隼翔   3年 180.70 08.06.29 名古屋イースト
FW  7 宮崎元暉   3年 168.57 09.03.16 YFテソロ
   14 立松佑馬   3年 161.58 08.08.14 大阪市ジュネッス
   10 柿ケ原淳太  3年 171.65 08.09.17 グリーンウェーブ


この両校もキャラクターがはっきりしている。仰星は4−4−2でゾーンディフェンスでスペースを埋めて完全に受け止めてカウンター。チームの方針としては攻守に適切な距離感を保つ、だろうか?全国ベスト4経験もある。
対する大阪桐蔭は繋ぐスタイルだが、ポジショニングはイマイチで、圧倒的支配にまでは至らないタイプのパスサッカー。今期プリンスリーグを見た範囲では、大駒ともいうべき��山上隼翔が右サイドバック、��山本隼正が左サイドバック起用という大胆な発想をしている。個人で打開できる彼らがサイドバックということは今期は押し込めてサイドバックがガンガン上がれるという考えからか?
 
仰星
十一十二
七番十番四番八番
三番五番六番二五
一番

大阪桐蔭
十番
七番十四
十一五番八番九番
二十二番三番
一番

仰星について。キーパーは高くて空中姿勢が美しい。いつもながら中盤のバランスが良い。丁寧に指導されているんだろうなあ、と思わされる。キーパーソン��小堀はセットプレー担当の右足の精度がありスペースを埋めて飛び出せる。身体はないが、前もってスペースを察知しているので後から激しく当たる必要がない。�ぐ貌�は守備主体に奮闘。やはり身体はないが守備力は光っていた。ミスもしない。VUELOというクラブは知らなかったが、なかなか。��名部はレフティで左からクロスを上げる。��藤川はやはり身体がないながらも激しい。仰星は枚方市、つまり京阪沿線にあり、枚方FC出身者は見当たらないが、ガンバ大阪門真からリクルートできており、クレバーな子に戦術を教え込んで高度な守備を構築している。

大阪桐蔭。3−4−2−1でウイングバックに��山上、��山本を起用している。��山上は身体が強く、ボールが収まるし強引な突破がある。加速力もなかなか。もしかしたら高卒でのプロもあるかもしれない。より脅威なのが��山本でキレとスピードは凄まじく、サイドからタテへも中へも仕掛けられる。彼も高卒プロを期待している。左右ともに一気にゴール前に運ぶ迫力があり、それは仰星もわかっているので、まったくスペースを与えない。仰星もしっかり対策している。左ストッパー�寛�田はレフティ。仰星は2トップであまり前から追わず、ボランチへのパスコースを潰すから大阪桐蔭3バックは持ち上がれる。センターフォワード��柿ケ原は動き回って味方のためのスペースを作ろうとするが、仰星は巧みにマークを受け渡し、スペースを作らない。

さて試合は11分、仰星��名部が左サイド深くからクロスにニアでつぶれ��小堀が蹴りこむ。1−0。大阪桐蔭はうまく行かないとみて、��柿ケ原が右ウイングバックへ、��山上はセンターフォワードへポジションを交換する。山上は闘争心も十分で、いきなり仰星センターバックにラフプレーで警告を受ける。仰星は抜群のバランスで回されつつ、ピンチは迎えないが、大阪桐蔭��山本と対峙する右サイドバック㉕福田の負担が厳しい。
前半は1−0で終了する。

ハーフタイム、仰星は㉕福田→18番。そのまま右サイドバック。どう見ても大阪桐蔭��山本対策だ。大阪桐蔭も�У楮雖�立松→6番18番。シャドーを変えた。6番が右、18番が左。さて後半開始したが、仰星18番が大阪桐蔭��山本の豪快に抜かれ、相変わらずギリギリのサイドである。大阪桐蔭は2シャドーが高い位置から引いて受ける動きを徹底されている。交代でフレッシュなので飛び出せる。守勢に回った仰星は��藤川に警告。守備で奮闘する選手だが、右サイドハーフとしては、同サイドに大阪桐蔭��山本がいるので負担感がある。しかし仰星もバランスを保ちつついいカウンターを見せる。そして後半20分、ロングスローから��小堀が蹴りこみ、2−0とした。ここまで完璧なゲーム運びの仰星は必勝の流れ。しかし同時に高校生は精神的に未熟で動じやすく不安定だ、何が起こるか分からない、ということと、大阪桐蔭には大きな武器がある、ということを思った。そして23分、大阪桐蔭のブレ球ロングを仰星キーパー�/浩遒�やむを得ず弾き、��山上がこぼれを隼シュートで2−1とした。これで仰星は分かりやすく動揺してしまった。さらに大阪桐蔭はちょっと器用なストッパー�L邊屬鬟僖錙璽廛譟爾覗粟�に上げた。因みに176センチでしかもたぶん愛媛の中体連出身である。28分、ペナ左で受けて反転してつっかけたら仰星がうっかり倒してしまいPK。これを�L邊崋�身が蹴り、止められるが自ら蹴りこむ。2−2。因みにこの時間帯は最大戦力の��山本をセンターフォワード、��山上を左ウイングバックにしていた。結局後半も終わり2−2で延長へ。

両校すっかり疲れて延長では得点ならず、残酷なことにPK戦で全国の切符が決まる。このPK戦で大阪桐蔭が勝ち、全国行きを決めた。

大阪桐蔭なら勢いに乗れば全国制覇の可能性はある。なんといっても��山上、��山本の大駒が生きれば勝てる。


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T.K. [MAIL]