サッカー観戦日記

2026年06月13日(土) プリンスリーグ北信越 富山−松本山雅

富山県で最多観戦会場は高岡スポーツコアだ。高岡駅から城端線で来たことも、高岡駅からイオンモールまでのバスで来たこともあるが、実は北陸新幹線新高岡駅から徒歩圏内だ。敦賀まで延伸した以上、北陸新幹線ルートを考える。
プリンスリーグ北信越は高校生年代の北信越最高峰のリーグだ。全国リーグのプレミアリーグに所属している帝京長岡のAチームを除く北信越最強の10チームが所属するのが1部リーグだ。私の近年の関心事がJ3時代の後発ユースだ。なかなか全国に出られないからファンですら意識してなかったりするが、実はJ2時代のユースよりもさらに後発のユースは実はなかなか強く、クオリティもあったりする。
今回はカターレ富山ユースが松本山雅ユースを迎えてスタジアム開催だ。カターレ富山は一昨年は好調で、北信越を制し、プレミアプレーオフの決定戦でも前半はヴェルディ相手にリードしていて、逆転負けした。が、以降は低迷している。
対する松本山雅はなかなかプリンスリーグに上がれなかったが、強さを見せ、トップチームにも人材を送り込んでいる。
ここ数年北信越クラブユース選手権(クラブユース選手権予選)に足を運んでいるので、観る機会はある。北信越のJユースについてはどこもクオリティを追求し、競技レベルもなかなかだ。クオリティが最も落ちる長野が全国に行くなど、なかなかの接戦を演じている。
が、プリンスリーグ北信越は公式記録が出てないし、両クラブのサイトにも番号までは載ってないので、個人名までは表記できない。プリンスリーグ北信越のプログラムも同様である。クラブ側が個人に焦点を当ててほしくない、という意思表明かもしれないが、プロのアカデミーに所属する以上は誰が上手い?とか、どのチームが強い?とみられる世界にいると思うのだが。彼らはすでに高度な競技の世界にいて、プロのアカデミーに所属して、プロ一歩手前のユースにいるのだから。

プリンスリーグ北信越1部
カターレ富山−松本山雅
6月13日 10時半 �皺�スポーツコア ピッチ良 晴れ

富山
四番九番
七番十四二八十三
六番八番二二十五
二一

松本山雅
十七十三
十番十一八番十八
二番三番四番七番
一番

富山はイマイチサイズがない。キーパーも技術的には高いがサイズがない。左センターバックキャプテン8番は身体の入れ方がうまく、体をぶつけて保持し、右足フィードもある。右センターバック22番は唯一大柄で守備センスもあり、フィードも狙い、なかなかの逸材だ。番号から言って下級生?左サイドバック6番は右利き。中を上がれるし、人に強いが、スペースを狙われて混乱していた。右サイドバック15番は速い。ガンガン上がり裏を一気につく。左ハーフ7番は突破できず、守備で奮闘。ボランチは28番が特に小柄で、走力はあるし守備でも奮闘するし、運べるし、高校生として完成している。相方の14番はより攻撃的で、自分こそエースだと考えがちなユースにあって特に主役意識が強い。右の13番はしばしばゴール前に現れる。サイドの突破は機能しなかったが、プレーの幅があり、選択肢が多い。9番はセンターフォワードで、身体がなく潰されていたが、それでも味方のために身体を張り続けた。4番は素晴らしい。ギャップで受けるセンス抜群で、身体がないながらも張り続けて、闘争心もあるし仕掛けどころがわかっているから技術的に突出していなくても突破できる。富山では22番と4番が特に才能ある選手だと思った。富山はプロ育成機関として問題ないクオリティを備えている。レフティのいないチーム。4番がフリーキック担当。

対する松本山雅。キーパーはレフティで確実に繋ぐしフィードもある。左サイドバック2番は体格がありレフティで守備は完璧。技術も高く、彼の才能を高く買うクラブ次第であるいは?と思わされる。左センターバック3番は両足でフィードできて守備も堅い。富山フォワードにパワー勝ち。4番もパワフルだが、スペース管理ができてなくて富山4番に苦戦した。右サイドバックキャプテン7番は爆発的なスピードがあり、飛び出すセンス、中でもプレーできる技術、偽サイドバックとしての才能とピッチ内では1番プロに近い。闘争心も素晴らしく、人間性含めてプロ向きに見えた。右サイドバックというのもプロを見据えたら適性ポジションはここ、と判断されたのだろう。11番は上手い。運べて飛び出せる。8番はパスセンスがある。インサイドは富山のコンビが守備的ということもあり、攻撃面で持ち味を出せたが、守備面ではスペースを狙われがちだった。右の18番は開いてタメを作りパスを出す。仕掛ける能力もある。左の10番は上手くて身体もあり、スピードだってあるのにボールが来るといったんピタッと止めてしまう。スピードに乗って仕掛ける発想がない。足元テクニシャンとして生きたいのかもしれないが、現代フットボールではなかなか難しい。技術だけならピッチ内で一番かもしれないが、止まってから仕掛けるのでは突破できない。13番はポスト役。それなりに強いが、強引さを感じない。スマートなセンターフォワード。17番はレフティ。引いて受けて飛び出したい。彼も上手い。セットプレー担当。

さて開始早々松本山雅が押し込むが、富山も守備の堅いチームで、組織はともかく個人の守備能力型が高く、実は今期大量失点も食らっているのだが、参考にならない。しかし富山も前から追うが、松本山雅はセンターバックコンビと左サイドバック2番の後ろ三枚プラスボランチ1枚で回し、ハマらない。そこで富山は松本山雅ボランチへのパスを寸断させて守備のリズムを作る。そして富山が速いパス回し、14番からギャップに現れた4番に出しスルーパス裏で9番が決めて1−0で先制。

後半も松本山雅が繋ぎ、富山が守備でリズムを作る。松本山雅は10番をトップに上げて17番と組ませたり、25番を右ハーフに上げて18番を左に回すなど工夫を見せるが富山のセンターバックコンビが強くてカバーもよく、なかなか決定機に至らない。松本山雅は7番もスペースを消されて上がれなくなり、富山の守備のリズムとカウンターの脅威にさらされる。富山は終盤2番を左アウトサイドに入れてスタメン4バックと合わせて5バックにして逃げ切り大勢だが、終了間際に中途半端な押上げで裏を取られてペナ手前で倒し、ペナちょい外でフリーキック。ここで松本山雅17番の左足フリーキックがさく裂。キーパーが動けず左隅に決まり、1−1の同点で引き分けた。

今のところ最下位のカターレ富山という知識はあったが、偏見なしに観たらなかなか良かった。チームとしてのクオリティは高く、ここのところ見ていた高校総体予選のどこよりも内容があった。タレントもいた。しかし技術戦術はあっても体格がないと、高卒プロは厳しい。その点松本山雅は体格を含めて見事だった。近年北信越の高体連は新潟県勢以外はイマイチなので、そこに対し結果の面でも差をつけられないのは気になるが、両クラブ改めてクオリティを備えていることが確認できた。


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T.K. [MAIL]