サッカー観戦日記

2026年07月26日(日) 全国高校総体2回戦 尚志−矢板中央 静学−大分

全国高校総体は大会二日目。この日はJヴィレッジスタジアム決め打ちで現れる。カードが良いからだ。ただ第1試合は地元の強豪・尚志の登場で、しかも雨でスタジアムの屋根の下確保に苦労した。相手も隣県の強豪、矢板中央だ。フットサルでの全国制覇経験がある。総体の栃木県勢としては昭和55年度の今市の全国準優勝が最高成績。福島県は昨年度の女子クラブユースでJFAアカデミー福島が初の全国制覇をしている。


全国高校総体2回戦
尚志高校−矢板中央高校
7月26日 9時半 Jヴィレッジスタジアム ピッチ良 主審 近藤琢哉氏 2673人

尚志
GK 1 加藤峻平 2年 179.75 FC東京U−15むさし
DF 2 中村快生 (Cap.) 3年 176.68 ながいユナイテッド
DF 4 中村一平 3年 183.75 鹿島アントラーズつくば
DF 5 寺田悠真 3年 177.68 横浜F・マリノス
DF 12 野上怜玖 3年 175.67 FC.フェルボール愛知
DF 17 栗原優介 3年 177.66 GRANDE
MF 6 奥村玲央 3年 167.60 JFAアカデミー福島U−15EAST
MF 7 大熊瑠空 3年 167.64 サッカークラブ与野
MF 8 星宗介     3年 173.65 矢板サッカークラブ
MF 10 若林衣武希 3年 168.60 シュートJrユース
FW 9 京増倫泰 3年 174.68 FC東京U−15深川
控え選手
GK 25 �盒彊轉� 2年 183.75 川崎フロンターレU−15生田
DF 3 迫田悠聖 3年 180.70 1FC川越水上公園
DF 24 星山珂凰 3年 167.63 FC東京U−15深川
DF 27 志賀慶輔 2年 174.64 JFAアカデミー福島U−15
MF 11 齋藤浩司 3年 172.65 JFAアカデミー福島U−15EAST
MF 13 小林環     3年 175.65 鹿島アントラーズノルテ
MF 14 齋藤真希人 2年 170.60 クラブ・ドラゴンズ柏
FW 15 木村瑠海 3年 173.70 ACカラクテル
FW 26 田中理久斗 2年 183.75 京都サンガF.Ⅽ.U−15SETA滋賀
監督 仲村浩二

矢板中央
GK 1 木村嘉伸  3年 187.83 unionsportsclub
DF 2 三瓶翔耀  3年 176.65 FC Consorte
DF 3 武井泰慎  3年 180.75 足柄フットボールクラブ
DF 4 石井琉偉 (Cap.)3年 182.75 鹿島アントラーズ
DF 5 飯島陽登  2年 170.68 ACカラクテル
MF 7 金子海聖  3年 177.73 加須ジュニアユース
MF 8 工藤琥珀  3年 170.69 クマガヤサッカースポーツクラブ
MF 9 山本翔聖  3年 166.69 FC Consorte
MF 11 梅原駿輝  3年 166.64 清水エスパルス
MF 15 高橋玲   2年 170.70 NPO AC等々力
FW 17 高橋樹   2年 184.78 フォルツァ松本

GK 12 岡本埜亜  3年 179.79 すみだサッカークラブ
DF 20 飯野陽向  3年 180.76 サッカークラブ与野
DF 25 関根聖央  3年 169.64 サッカークラブ与野
MF 6 朴智永   3年 183.76 スポルティフ秋田
MF 14 勝又欧介  3年 164.62 清水エスパルス
MF 16 石井伶旺  3年 168.62 矢板サッカークラブ
MF 19 藤島詠梧  3年 173.69 ブラウブリッツ秋田
MF 26 大島羚音  2年 183.69 �坑畢坑腺稗倭ザ僑娃僑咤�
FW 10 竹内麻廷有主 3年 182.83 ディアブロッサ高田
監督 高橋健二



矢板中央のセンターフォワードは17番。高校サッカーのエースストライカーナンバーは伝統の9番(ディ・ステファノ)10番(プスカシュ)のほかに14番(クライフ)、そして17番、20番などがある。17番というのは以前の選手権や総体の登録人数が17人だったため、最大の番号を下級生エースに与えた伝統からで、立正大湘南や四日市中央工が有名。また鹿実は選手権で初めて準優勝した際に下級生キーパー仁田尾博幸さんの大活躍があり、17番こそが正キーパーの番号になっていた時期があった。20番は選手権の登録人数が増えた際、3年生に10番、下級生エースに20番(10×2)を与えた流れから。18番が下級生エースナンバーだった時もある。チリの伝説的ストライカーのサモラーノがインテル所属時、より商業価値のあるロナウドが移籍してきて9番を奪われたが、18番(1+8)をつけたことによるが、高校サッカーでは定着しなかった。
総体は現在では28人登録で20人ベンチ入りだ。あらゆる競技を含めた全国高校総体は各県持ち回り開催で、サッカー競技だけ登録数を増やすわけにはいかない。例えば県内の宿の確保だって大変だ。助成金の問題もあるだろう。しかし現在では男子は福島県、女子は北海道で切り離して開催していて、サッカー界で自由が利く。現代サッカーで17人とか20人登録なんてちょっと厳しい。そういう事情だ。

尚志
九番
六番十番七番
八番
五番四番十二二番十七
一番

矢板中央
十七
八番
九番七番十五十一
五番四番二番三番
一番

尚志は後方5枚+�╂韻納蕕襦���野上はフォアリベロ的に中盤に上がる。攻撃時はアウトサイドが中盤に上がるので後方5枚と言っても守備的ではない。�セ�田は左足の名手。キャプテンの��中村快生はフィードがなかなかいい。キーパーソン�╂韻楼掬歸�な技術と判断力がある。身体はイマイチ足りないが、大学で即使えるかも。出身が矢板サッカークラブだ。矢板中央には進まなかったのはスタイルからよく理解できる。右の��大熊はドリブラー。この試合の前半は切れまくっていた。多分全能感に包まれていた。多分攻撃の中心��若林は乗れていなかった。ボールロストも多く、身体のなさもあり潰され、押し気味のチームにあって流れに乗れなかった。キーパー加藤はパンチングが目立ったが、高さはそれなりにあるはずなのだが。
チームとしてはボールを握り流動的に連動して崩せるチーム。高校サッカーの中でもチームとしてのクオリティは全国トップクラスだ。指導がしっかりしていることが良く伝わる。

対する矢板中央は伝統の堅守のチーム。�盒鏡萓犬禄�任当初攻撃サッカーを掲げたものの、結果の壁に突き当たり、現在の超守備的スタイルたどり着いた。今はどうか知らないが、帝京高校のレジェンド監督、古沼先生を特別コーチに招いていた。
センターバックコンビはヘッドが強い。しかし技術的には普通で案外サイズはない。気迫が実際以上に大きく見せていたのか。��高橋玲は守備的ボランチ。懸命に走った。��山本は右足セットプレー担当。セットプレー重視の矢板中央でキッカーを任されるだけの精度はある。�奥盒脅�はとにかく大きい。高さで完勝した。

10分、矢板中央、��山本の左フリーキックに巨漢が一斉に走り込み、尚志が苦し紛れのオウンゴール。大柄というのは大きな武器だ。しかし16分、尚志は��若林の左コーナーニアで�╂韻�ずらし�鰻�原が落とし�Ρ�村が蹴りこむ。見事なデザインセットプレー。1−1。

主審の近藤琢哉氏について。公平で正確でいい判定していた。優秀な主審だった。地元の福島に全く忖度しない判定でゲームコントロールもしっかりしていた。ただそれが観客の福島の人々の不満を高めてしまう。あと客層としてシンプルにフットボールを見る目が肥えていない。これは第2試合で静学を応援する静岡の人々に囲まれたために福島と静岡の圧倒的な差を痛感することになる。本来、正確な判定ということは守勢で激しい守備の矢板中央に不利に働くものだが、審判員へのアジャストという点で矢板中央が優っていた。つまりファウルも尚志のほうが多かった。

前半は1−1。ハーフタイムに矢板中央は二枚替え。�奥盒脅�→��竹内麻廷有主(マティアス)、��梅原→��勝又。予定通りっぽい。��竹内は屈強でドリブルもあるスケールの大きな選手。ピッチ内では尚志の�╂韻畔造鵑任舛腓辰畔務覆世辰拭�

後半尚志の猛攻が続く。次々に崩す。しかしいい形でシュートは打てない。前線に力強さを欠いたのと、矢板中央の最後方の守備が良い。観客席は盛り上がったが。矢板中央は�┨�藤のさして飛ばないロングスローとか、攻撃手段がほとんどない。試合の流れから言って矢板中央はPK戦狙いかと思った後半アディショナルタイム、矢板中央�┨�藤の飛ばない右ロングスローに尚志うっかりハンドでPK。これを�┨�藤自らキック。一本目はセーブされたが、尚志の選手がキック前にペナルティエリア内に入ってしまい、やり直しで日本目を決めて矢板中央が1−2で勝利した。

観客席は主審のせいで尚志が負けた、という雰囲気だったが、そんなことはない。尚志のゲーム運びが全体的に甘かった。PKのくだりも優れた主審ならばそうなる。つまりはっきり言って尚志は迂闊だった。フットボールに慣れていない、尚志びいきの観客にとっては不公平な判定だったろうが、私の目には、優れた主審と、ゲームズマンシップがイマイチなチームがあっただけ、に見えた。


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全国高校総体2回戦
静岡学園高校−大分高校
7月26日 13時半 Jヴィレッジスタジアム ピッチ良 雨 1045人 主審 榎本隆之助氏

静岡学園
GK 1 田邉匠真 3年 171.65 静岡学園中
DF 3 飯尾善     3年 185.77 大阪東淀川FC
DF 4 林奏汰     3年 180.73 グランパスみよしFC
DF 5 保延昭良 3年 185.75 東急Sレイエス
DF 6 小田切颯佑 3年 177.67 Uスポーツクラブ
DF 18 佐野泰聖 3年 171.64 千里丘FC
MF 7 足立羽琉 (Cap.) 3年 170.63 FC川崎CHAMP
MF 8 半田怜也 3年 179.66 清水エスパルス
MF 12 泉新     3年 173.64 静岡学園中
FW 9 坂本健悟 3年 184.75 大阪市ジュネッス
FW 15 沢井翼     3年 179.72 VIVAIO船橋SC
控え選手
GK 17 池田旬     3年 179.74 静岡学園中
DF 2 青木豪琉 3年 180.73 静岡学園中
DF 16 新宮仁喜 3年 181.70 千里丘FC
MF 11 安永龍生 3年 170.61 FC東京U−15むさし
MF 13 加藤煌清 3年 170.62 静岡学園中
MF 14 長坂健太 3年 168.58 静岡学園中
MF 22 溝口昊     3年 175.67 バルサアカデミー奈良ジュニアユース
MF 24 高丘泰昂 3年 169.63 柏田サッカークラブ
FW 26 村松亮     3年 165.60 清水エスパルス
監督 川口修

大分 前所属記載なしは大分中出身
GK 1 羽田野雄大 3年 175.65
DF 2 大河聡   3年 165.55
DF 3 麻生侑希  3年 179.65
DF 4 矢野晃也 (Cap.)3年 176.70
DF 5 豊田葵   3年 169.60
DF 17 板井航一  3年 172.65 ヴェルスパ大分U−15
MF 6 椎原吟峨  3年 172.60
MF 8 堀田信斗  3年 170.58
MF 13 西海輝   3年 161.54
FW 10 吉良匠生  3年 171.62
FW 11 佐藤凛太朗 3年 172.60 ヴェルスパ大分U−15

GK 12 牧野透青  2年 176.65 animoselect football club
DF 22 吉田悠馬  2年 178.70
MF 7 佐藤成   3年 165.58
MF 14 平野颯翔  3年 180.68 FC延岡AGATA
MF 18 岩��尚叶  2年 167.56
MF 20 安部太智  2年 168.57
FW 15 谷口洸斗  3年 172.61 大分トリニータ
FW 16 中村俊太  3年 174.65 UKI−C.FC
FW 19 小野涼成  2年 158.50
監督 岡松克治


静学のリストに注目してほしい。キーパーこそ小柄だが、バックラインとセンターフォワードがかなりの長身だ。そして大阪出身者も何人もいる。実は大阪の中学生のクラブチームは全国でもトップレベルだ。そして大阪府の高体連もまたトップクラスなのだが、中学生ほど頭抜けてはいない。つまり全国制覇可能な高校が何校もあるが、全国でトップ・オブ・トップの高校はない。つまりプレミアリーグに昇格可能な高校は複数あるが、プレミアリーグで優勝できる高校はない。いや、それを言ったら静学だって難しいし、現に昨年プレミアリーグからプリンスリーグ東海に降格しているのだが、少なくとも高体連のカップ戦では狙って全国制覇できる立場ではある。加えて激戦区でどこが全国に出るのかさっぱり分からない大阪府高体連に比べると静岡県は近年静学が強い。全国に出やすい。進路として大阪府高体連よりも静学を選ぶ中学生が出るのも当然である。ましてや静学にはドリブルという明確で魅力的なスタイルがある。大型化が進む静学はスタイルのマイナーチェンジを加えて現代化を進めている。

対する大分高校も名門だ。近年の高校サッカーのトレンド、中学からの6年間一貫教育体制を整えている。ただし大分中学は全中において強豪校じゃない。中学サッカー部は育成のためにあるとはいえ、その中学サッカー部の大会で結果を出せないのは不安だ。試合前のアップを見ても残念ながら静学とは差がある。どうも試合前から嫌な予感がする。

静学
九番十五
六番八番十二十八
七番
五番四番三番
一番

大分
八番
十一六番十三十番
十七五番四番三番二番
一番

さて、試合は静学が伝統の3−5−2。ボランチは��足立の1枚。ウイングバックのポジションは高く、攻撃的MFとの連携でサイドを攻略する。守備は即奪還を狙い、ハードワークする。
対する大分は5−2−3でスペースを埋めてカウンターを狙うが、まったくカウンターにならない。戦力差がある以上、ほかのやり方があるとも思えない。が、1対1の守備力がなく、簡単に抜かれるので、なすすべがない、というのが正直なところだ。

さて、開始早々、静学はキャプテン��足立が接触なしに単独で痛む。これは重症だ。いやな予感がする。救急車で運ばれていった。��安永が入る。��半田がアンカーに下がる。静学はフェイント多用のドリブルでバックラインも運べてどんどん前進する。簡単にはがせるのでパスも通る。個々の選手評については相手との力量差からあまり意味がない。
18分、あまりスピードはないが正確なクロスの左アウトサイド��小田切の左クロスを��坂本がヘッドで決めて1−0。さらに21分、��小田切が��坂本に通し左寄りのシュートで2−0。前半アディショナルタイムには��安永の左コーナーを�H喩�がヘッドで3−0。

前半で勝負ありとみてJヴィレッジスタジアムを後にした。最終スコア8−0。大分はシュートもほぼ打てなかった。


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T.K. [MAIL]