ぶつぶつ日記
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2001年09月19日(水) 兄よ、私が悪かった/見極める力

【兄よ、私が悪かった】
アメリカではオサマ・ビン・ラディンに似ていると言うだけで、
射殺されてしまった人がいるそうだ。
また、ターバンをしていたシーク教徒インド人がイスラム教徒と間違えられ、
これまた襲われたりしたらしい。
単に自分達の憂さ晴らしじゃないかと思えるような
「正義」の倫理がぶちまけられている。

そんな中でうちの頭がちがちの兄がボソッと言っていた。
「過激派と一般のイスラム教徒の人を一緒くたに考えたら、
真面目に生活している人がかわいそうだ。」
兄ちゃん、いいとこあるじゃんか(TT)。
そう言えばこの人は、留置場に入っているイラン人のことを
「習慣とか体臭とか(^^;)まあ色々あるけど、
話すと皆礼儀正しくていい人が多いよ。
こっちの立場もわかってくれるし・・・。」と言ってたなあ。
知り合う機会があれば、全てを否定するわけではないんだ。

兄ちゃん、私が悪かった。
聞く耳を持っていなかったのは、
多分私の方だったんだね。


【見極める力】
エシュロンの情報収集ではないが、
今回の事件で痛感するのは、
時代は映像と情報の世紀と言うことだ。
四方八方、ありとあらゆるアングルから突っ込む旅客機、
窓から真っ逆さまに落ちていく人、
粉塵で全身真っ白な人や、血だらけの人。
力なく肩を落とす消防士・・・。
これでもか、これでもかと言うように
衝撃的で感情を煽るような映像を見せられた。
そして、次々とメールや掲示板で送られてくる様々な情報。
正直、情報でお腹いっぱいだ。

中には事件当日ワールドトレードセンターで働く4000人の
イスラエル人が、一斉に休みを取っていた!
などとちょっと考えればそんな変なこと・・・
とわかるようなものまで送られてくる。
(もしイスラエルが関与していたと仮定しても、
こんなへまは絶対にしないだろう。
ここまでやったらイスラエルが関与している重大な証拠になってしまうからだ。
そんなの素人が考えてもわかることだ。)

情報社会ばかりが進んでいるが、
私たちはまだ、その情報を振り分けるだけの知恵を持っていない。
信じたいものを信じ、信じたくないものは見ないようにする。
それではまるでテロリストと同じだ。
見極める力が欲しい、と思う。


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