ぶつぶつ日記
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誰かの歌に「希望ばかりがひしめきあう。」というフレーズがあったが、 そう歌い切ってしまえるのは、やはりこの国が基本的に豊かだからだと思う。 希望とは、情況を変えられるという確信みたいなものと、 誰かが同じように情況を変えたという先例がないと、 なかなか持てるものではない。
少し前のアフガンや、現在のパレスチナ。 そして何がなんだか全然私たちにはわからない、 とにかく混乱と殺戮ばかりのアフリカ内戦。 そこで暮らすほとんどの人にとって、 希望を持つと言うことは、なんと贅沢なことだろうか。 明日生きているかわからない人たちは、 ほんの少し先のことなど考えも及ばない。 とにかく、今、そして明日。 生きているか、子供たちを生かせるのか。
それでも、人々は希望を持つ。 平和な時代を知らなくても、平和への希望を。 自由な生活が想像できなくても、自由に発言できる世の中を。 暖かい家を、学校を、仕事を、家族を・・・。 子供たちが「知らない、わからない」から持てる希望。 そして、大人たちはその子供たちに希望を見る。
確かに世界中には希望がひしめき合っている。 そのほとんどが絶望的に思えても・・・・。 私たちは希望にしがみついて、 ようやくこの星の上に生き長らえているのかもしれない。
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