ぶつぶつ日記
DiaryINDEXpastwill


2002年01月19日(土) ひしめき合うもの

誰かの歌に「希望ばかりがひしめきあう。」というフレーズがあったが、
そう歌い切ってしまえるのは、やはりこの国が基本的に豊かだからだと思う。
希望とは、情況を変えられるという確信みたいなものと、
誰かが同じように情況を変えたという先例がないと、
なかなか持てるものではない。

少し前のアフガンや、現在のパレスチナ。
そして何がなんだか全然私たちにはわからない、
とにかく混乱と殺戮ばかりのアフリカ内戦。
そこで暮らすほとんどの人にとって、
希望を持つと言うことは、なんと贅沢なことだろうか。
明日生きているかわからない人たちは、
ほんの少し先のことなど考えも及ばない。
とにかく、今、そして明日。
生きているか、子供たちを生かせるのか。

それでも、人々は希望を持つ。
平和な時代を知らなくても、平和への希望を。
自由な生活が想像できなくても、自由に発言できる世の中を。
暖かい家を、学校を、仕事を、家族を・・・。
子供たちが「知らない、わからない」から持てる希望。
そして、大人たちはその子供たちに希望を見る。

確かに世界中には希望がひしめき合っている。
そのほとんどが絶望的に思えても・・・・。
私たちは希望にしがみついて、
ようやくこの星の上に生き長らえているのかもしれない。


colacaco |HomePage

My追加