ぶつぶつ日記
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2003年08月11日(月) noblesse oblige

ノーブレス・オブリージという言葉を始めて知ったのは、
白洲次郎氏の伝記の中でだった。

noblesse oblige=高い身分の者の負う重い道徳的義務。

社会的に高い身分にあるものは、
それに伴い、様々な道徳的義務を果たさなければならない。
欧米(そしてアラブにもこの精神はある)で
当然のようにされているこのことが、
日本という国には全くかけていると思う。

現在、日本の企業ではリストラが進められている。
しかし、そこで辞めさせられていくのは、
あまり役付きの高くない一般社員がほとんどである。
本来、その企業の舵取りをしてきて、
結果収益ダウンなりを導き出してしまった重役連中が、
責任を取って辞めることは、
よっぽどの社会的問題が発生しない限りはないようだ。

また、本来国を背負っているはずの国会議員たちの
低俗で意味のない、様々な行動。
首相ですら国会答弁中に逆切れする始末。
自分のいった発言に対する責任感のなさには、
目を被うものがある。

最近の調査では、企業が進めているリストラや効率化に対して、
企業側と雇用側の意識の差が明らかになっている。
企業側は意気揚々とやっていることも、
雇用側から見れば、将来に対する不安を増すものでしかない。
国が進めている「痛みを伴う改革」も、
痛みを感じるのは下々ばかりで、
この改革案が進めば進むほど、
持てるものと持てざるものの差が広がって行くという。

高い地位についたことに対し、とやかく言うことはないが、
それには大きな責任が伴うことを、
全く認識していない人たちがどれほどいるか。
そして、自分たちの今の地位が、
実は見えないたくさんの持てざるものに支えられていることなど、
露ほども想像しないのだろう。
そして、その上部の責任感のなさが現在の日本の状況を生み出し、
なかなか抜け出られない原因ではないかと思う。
まず、自分たちが一番に痛みを味わってほしい。
それを見れば、こちらの意識も引き締まる。
いつまでも、胡坐をかいているのばかりを見せ付けられたのでは、
こちらだって、何もしないで寝ている方が楽になってしまうのだ。


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