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今日、練習禁止令がでた。 私の腕の痛みはただの筋肉疲労で、腱鞘炎などのシビアな問題からくるものではないので、痛みが永遠に続くことはあり得ないのだけれど、昨晩、オーケストラのリハーサルの終了後、2時間くらいしてから突然、上腕に鈍い痛みを覚え、ものすごくいやな気分になりました。 また?別の筋肉に疲労を感じている? そう思うとなんだか情けないというか…楽器を弾くのに支障がでるようなことはあって欲しくないものですから、ついそんな暗い気分になって、ものすごく落ち込んだ。それに最近、夜になると、痛いほどに疲れてしまって、とくに今朝のフォーレのソナタのリハーサルがものすごく負担に感じられていました。
昨晩の時点でそのリハーサルをキャンセルしようかとも考えたのだけれど、とにかく、疲れているので、眠って、朝になってもう一度自分の気持ちを確認しよう、と自分に言い聞かせました。今朝は普通に起きることができたので、とりあえず、リハーサルの前に自分のウォームアップができるようにと1時間ほど早めに行きました。でも、車を運転中に、ぼろぼろと涙がでてきて、やはりかなりのストレスを感じていると気づきました。学校の駐車場についても車から降りる気持ちには全くなれず、車の中で泣きながら、ウォームアップは忘れて、とにかくリハーサルには行こう、と車のなかでぼんやりと、涙をぬぐいながら、コーヒーを飲みながら座っていました。
他の楽譜などが入った大きなバッグは車中に置いて、約束の時間ぎりぎりに車を降り、楽器とフォーレの楽譜だけを持って、練習室に行きました。ピアニストも到着したばかり。「おはよう。どう調子は?」と聞かれると、自分の心の中で何かが崩れて、ぼろぼろと涙がでてきてしまいました。私はコンクールを終えたばかりで本当はゆっくりと休みたいのだけれど、授業や他のアンサンブルのリハーサルがものすごく詰まっていて、とにかく今の自分が非常に疲れていること、楽器を弾くことで痛みを感じる、何か間違った奏法をしているのではないかと心配になったり、落ち込んだりする、ことをを説明しました。もちろん、ピアニストはきちんと私の話に耳を傾けてくれ、1時間のリハーサル予定時間内の3/4はそれらについてのディスカッションとなってしまいました。
「腕の痛みがあるのなら、今日はリハーサルを中止してもいいよ」と彼は言ってくれましたが、私は「ここまで一生懸命来たのに、建設的なことが何もできないで帰宅するのはそれこそ情けない」と、残りの少ない時間で、私も腕の痛みで上手く音が出せないにも関わらず、ポイントを絞ってきちんとリハーサルはしました。
その後、別の授業まで2時間ほどあったので、いつもならば練習を始めるところなのですが、すぐに一度帰宅をし、少し休んでから出直そうと思いました。でも、ふと足が止まり先生のオフィスを訪ねることに。オフィスからはヴァイオリンの音が聞こえ、先生ご自身が練習されているということがわかったので、本当は邪魔をしたくなかったのですが、勇気をだしてノックをしてみました。ドアが開き、「1分だけお時間をいただけますか?」と伺うと、「どうぞどうぞ」と速やかに中に入れてくださいました。
「また痛むんです。今度は別のところが。実は昨日のオーケストラのリハーサルの最中にチャイコフスキーを弾いていたのですが、チャイコフスキーにふさわしいビブラートが出来ているような気がして、嬉しくなって、興奮して、ビブラートを使いすぎていたみたいです。それで今度は上腕が痛むんです…」「それは筋肉が疲労している証拠ですよ。どうして休まないんですか?身体が悲鳴をあげているんですよ。腕だけではないはずです。背中や肩、首にも同じように負担がかかっているはずですから、旦那さんにマッサージをしてもらって、この週末は練習を休んでください」
その後、かなり疲れていること、そして、リサイタルのプログラムに関して抱いている心配(ソナタがふたつも入るととにかくリハーサルの時間などに追われて私の身体、心が危ないような気がしている)も先生にお話しました。すぐに解決策を出すことはしませんでしたが、先生に今の私の状態を知っていただけたので、少し気持ちが楽になりました。
一度自宅に戻り、1時からのクラス(ヴァイオリンの学生が集まって、試奏をしあうクラス)に出席しました。もちろん、今日は私は何も弾きません。クラスの最後に先生は「ではみなさん週末にはしっかり練習してください。Exceptけい。」としっかり念を押されてしまいました。(笑)でも、気にかけていただけるのはとても嬉しいです。
練習をしないというのは私にとってはとても淋しいものがあります。この週末はいろいろなCDを聞いたり、遅れているペーパーを書いたり、3月の卒業筆記試験の勉強をすることになりそう。
…う〜ん…それにしても、弾きたい。今日はとくにバッハが弾きたい…。(笑)
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