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2005年04月15日(金) |
「書くために書きたい生活を守る」 |
今週も終わろうとしています。
先週、C Quartet が大学にいてくださったときと雰囲気が違った一週間でした。月曜日に大学へ行ったときに、彼らがすでにもうここにはいないことを感ずると、なんとなくおかしな感じがしたくらい、彼らが大学にいてくださったときにはかなり活気があったように思います。私自身も高揚していたのでしょう。何かを失ったような感覚は数日続きました。
私は弦楽四重奏をやめ、オーケストラもスタンドパートナーを変えていただくことができました。すると、ストレスがかなり軽減されたのでしょう、世界が全く違って見えます。リハーサルのときも楽しくてついはしゃいでしまうし、と同時に今になって、ふとそれを見た以前のスタンドパートナーはどう思うだろうか、少し落ち着かなければ、などと思ったりもしました。
フォーレは相変わらず同じピアニストと続けていますが、他のストレスが減った分うまくHandleできるようになっているように思います。彼もがんばっていますし、お互いにある程度は認め合わなければならないことはわかっているので、そうするようにはしています。
リサイタルも秋以降に延期しましたし、当面の目標はオーディション。この地域のオーケストラのオーディションを受けることにしたのです。以前に少し離れた地域のオーディションを受けたことがあります。もう3年くらい前になるのでしょうか?そのときには周囲の演奏にある意味で圧倒されたところもありました。プロとして活躍されている方々も受けに来るなか、私のような彼らに比べると経験の浅い人間が彼らと同じ土俵に立つということはとても勇気の要ることですが、いろいろな経験を経て、やはり自分を大切にするためにも自分に余計な負担のかからない場所に自らが行かなければならないような気がしましたし、自分もそういう場所にいきたいと感じていることをオーディションに行くことで表現することも悪くないかな、と思っています。
課題のなかには3年前に勉強したものと重複するものもあり、ある意味で自分の成長を確認できるいい機会にもなっています。かなりの倍率なので、受かることはないと思いますが、与えられた課題のなかで自分の技術と音楽性の極限を目指してみたい。協奏曲や室内楽とは全く別の世界。気分転換にも良いような気がするので、ちょっとがんばってみようと思っています。
ここで気をつけなければならないのが、練習をしすぎないこと。最近、父が送ってくれたビデオのなかに日本の「情熱大陸」という番組が入っていました。私はこの番組が好きでときどき録画をして送ってもらうようにしているのですが、今回みることができたのは作家の角田光代さんの回でした。
そのなかで、確か、「書くために書きたい生活を守る」というラインがあったように思います。角田さんの仕事時間は午前7時半から午後5時まで。残業はなし。書きつづけるために、書きたいという気持ちを持続させるために、仕事をする時間とそうでない時間(生活の時間)をバランスよくきちんと確保するようにしていらっしゃるのだと私は理解しています。
これはとても賢いStrategyのように思います。私はというと、やりたいと思うと身体の悲鳴を無視してまで続けてしまいます。大好きな食べ物を口にするとついついもどしてしまうまで口に運んでしまう。(笑)年齢的なことも考えると、私はもっと自分を大切にしなければなりません。長く続けていきたいのだから。
オーディションまで7週間。身体に負担のない程度の練習時間内でいかに仕上げるか。今回はオーディションの結果よりも、こういうことを勉強するいい機会として向き合っていきたいと思います。
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