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2005年05月31日(火) |
プロのコンサートマスターのレッスン |
オーディションを受けるオーケストラのコンサートマスターのMr.Kのレッスン日。これまでにできるだけの準備した、という気持ちで、大きな緊張もなく、そのオーケストラのホームシアターとでもいいましょうか、PACという大きなホールのバックステージで待ち合わせ。思ったよりも時間がかかり、少しだけ遅れてしまったところ、K氏は先に来て玄関前で待っていてくださり、ちょっと申し訳ない気持ちになりました。でも、気持ちよく私の名前を呼んで迎えてくださり、嬉しく思いました。
PACのバックステージエリアがどんな様子なのかなんだか興味津々で私はついきょろきょろしてしまいました。通路に大きな木箱がたくさん並んでいるのを見て、私が「わ〜」と声をあげると「今日はロシアのバレエ団の公演があるんですよ」とK氏。「ではMr.Kも今日は演奏されるんですか?」「やんないよ。彼らはテープで踊るんだ」「Are You Sericous?」「I Know…」そんな会話を交わしながら、男性控え室へ。「Mr.Kはいつでもこのお部屋がつかえるんですか?」「まあ、誰もいなければね、コンサートマスターの権限ってやつかな」と私も全く緊張せずに、普通にいろいろとお話させていただきました。
レッスンはまずモーツアルトから、そして、ブラームス、メンデルスゾーン、プロコ…とプロコの2つを除いて全てを聴いていただくことができました。Mr.Kも時間内で全てのものに関して、アドバイスを下さろうと、ぱっぱぱっぱとレッスンを進めて行ってくださいました。約1時間45分くらい続いたところで、もう時間だから、とレッスンが終了しました。
Mr.Kはこれまで何年もオーケストラ奏者として活躍されていて、このオーケストラにいらっしゃる前はアメリカでもトップのS響のコンサートマスターのポジションにいらした方です。レッスンでもこれはこう弾くんだ、とパパッと弾いて見せて、聞かせてくださいました。私はそのたびに、へ〜!!お〜!という驚嘆とともに、Inspireされるのを楽しんでいました。Mr.Kは「音楽を弾きなさい、音楽を(=かかれている音ではなくて)」と何度もおっしゃっていたのが印象的でした。
本当はレッスンを録音したかったのですが、Mr.Kに了承を得られなかったので、残念ながらできませんでした。なので、帰りにはアイスクリーム屋さんに立ち寄って、今日のレッスンでの注意を忘れないように楽譜に書き込んでいく作業をしました。オーケストラのリハーサルにしっかりと遅れましたが、私にとっては大切な時間でした。
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