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2005年10月06日(木) |
決断:オーディションは見送ることに |
ここ数週間あまりにいろいろなことが起こっていて、かなりの疲労を感じています。良いこと、悪いこと、面倒なこと…どちらにしてもあまりにも騒がしい毎日。
これまでかなり強く心のなかに引っかかっていた問題がオーディションのこと。11月5日に設定されたそのオーディションを受けるかどうか。
夏のコンサートシリーズの最後を含めて3回もお仕事を頂いてきて、サブというそのポジションとしてでも良いのでそのオーケストラで弾き続けていたい、という気持ちがより強くなり、どうしてもオーディションは受けておきたいというのが私の希望でした。オーディションを受けないとそのオーケストラにはもう興味がないのだと理解され、仕事がこなくなる。オーケストラもそのオーディションで上位になった人をサブとしてでも迎え入れる可能性が大である、という話も聞きましたし。
そういう気持ちに歯止めをかけなければならない第一の理由がリサイタル。修士取得を目の前に、先学期から今学期に延期をした卒業リサイタルです。これまでリサイタルをなんとか12月にできないかといろいろなところに足を運び、場所を設定しようと試みましたが、12月はどこも忙しいようで空きがなく、また、演奏に必要なピアノの確保ができない、などの理由で借りられるところが全くみつかりませんでした。その上、アカデミックカウンセラーによる決定的な言葉を頂いたのは10日前のこと。「必要なペーパーワークの締め切りがあるので、11月27日までにリサイタルを終えるべきです。」
リサイタルは場所のAvailabilityの関係上、オーディション一週間後の11月13日にしかならず。それでも、できれば両方できないか、ととくにここ一週間はリサイタルとオーディションの両方のレパートリーを練習し続けたのですが、まだ多少の故障が残る左腕は決定的に「No」のサインを出しています。これ以上、このような練習を続けたら、また以前の腕の状態に戻ってしまうのは確かです。
目の前のチャンスには全て挑戦してきた私ですが、今回はどうしてもそうすることができません。まだ自分の気持ちの整理がつかないほど、なんだか悔しい思いですが、今後一生の音楽家人生を思えば、大したことはないですし、もし、そのオーケストラからはずされれば、私のいるべき本当の場所はそこではない、という意味かもしれません。
神様は確実に私の歩むべき路に私を導いてくださっているのでしょう。
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