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2005年10月07日(金) 演奏会を聴きに:American String Quartet

昨日はたくさん書くことがあったので、省いてしまったのですが、昨日の夜はアメリカンストリングカルテットの演奏会を聞きにいきました。

program:

Brahms - Quintet in F Major, op.88
Shostakovich - Quartet No.3 in F Major, op.73
---intermission---
Brahms - String Sextet in G Major, op. 36

American String Quaretet
Peter Winograd, violin
Laurie Carney, violin
Daniel Avshalomov, viola
Margo Tatgenhorst Drakos, cello

guest
Brian Dembow, violist
Stephen Erdody, cello

とても素晴らしい演奏会でした。アンサンブルとしての確固とした音があって、セクションごとのキャラクターのコントラストが見事に表現されていました。ここ最近オーケストラの演奏会のなかにばかりいたので、最初は発信される「音」の違いに少し戸惑いを覚えたほどでしたが、そんなことにはすぐになれてしまい、すぐに演奏に吸い込まれていってしまいました。

ゲストの方々は以前私の在籍する大学で教鞭をとっていらした方々ということで、演奏会終了後、お会いしたいと思って夫と一緒にお姿を探したのですが、お会いすることはできませんでした。私はとくにゲストのチェリストの方の音楽性溢れる弾きかたにはとても惹かれるものがありましたので残念でした。

そういえば、ひとつ神様から手助けを得られたことがあります。実は今日の演奏会は生徒のお母さまから頂いたチケットで行ったのですが、もちろん、当初夫の分はありませんでした。当日券を手に入れようととりあえず一緒に会場に行ったのです。本来このチケットは45ドルほどで買えるそうなのですが、学生用当日券はなんと10ドルとのこと。私はいつもお財布に入っている学生証を取り出そうとすると、なんと見当たりません!!バッグの中に落ちているようでもなく、肩を落としているところ、ある紳士が「ここにチケットが一枚ありますから、どうぞ。でも私が良い方の席をとりますよ」「おいくらで譲っていただけるんですか?」「Freeです」なんとも素晴らしいギフトでした。おかげで夫も別の席ではありましたが、一緒に演奏会を楽しむことができたのです。お名前も知らない紳士の方、そして、神様、ありがとうございました。

それから、演奏会の休憩中に学友たちに会うこともできました。ここのところオーディションを諦めたり、日記には書いていませんが、生徒との間でも大きな問題が発生してしまい、かなり消耗してしまっていたので、素晴らしい音楽と演奏と、神さまからのギフト、そして、友人たちとの会話は少し私の気持ちをやわらげてくれたような気がします。

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ここまでは昨日のことですが、今日のクラスではブラームスの1楽章2楽章、ベートーベンの1楽章を演奏しました。ブラームスの1楽章に関しては少し走ってしまうようなところがあり、それは改めたいと思いましたが、私自身の目標であった、楽器の鳴りを保ちながらのSotto Voceの表現はどうやら成功していたようです。今日は前回よりも少しナーバスになっていました。やはりブラームスを演奏することにまだ慣れていないからでしょう…


けい |MAIL

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