***心コロコロ***
風の吹くまま、気の向くまま、心のままに。
一人っ子の姫太郎。
弟のような存在の彼女の息子が来てから、エラそうに世話を焼いている。
時々、目に付く。
二人は二人で、自分たちの置かれていた状況、つまり小さいときに母親が長期にわたって不在であったことを胸の内で理解している。
だから、普通以上に引っ付いて遊びたがる。
自分がお姉さんであることと同時に、同じように甘えたいらしい。
そりゃ、そうだよね。
いつまでも、「子供」でいたいよね。
でもさー、やっぱり「おねえちゃん」なんだよ。
母にはわかるよ、あなたの気持ち。
ありがとね、いろいろ。
そして、ごめんね。
|