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しもさんの「気になる一言」
しもさん
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2013年01月05日(土) ■
たまたまが一生になることもある

書籍「ロクヨン 64」(横山秀夫著・文藝春秋刊・647頁)から。
今年の年始3日間で一気に読み切ったが、メモを整理したら
この台詞が妙に気になった。
事件に直接関わる刑事部から警務部の広報官へ異動して、
中途半端な気持ちで仕事をしている感じがしていたが、
刑事部の大先輩に言われた、このアドバイスは主人公に響いた。
「(持ち場に帰れ。)たまたまが一生になることもある」
人事異動の季節、不平不満を口にする人たちに
「蒔かれたところで咲きなさい」と諭すこともあるけれど、
それは私自身が「たまたまが一生になることもある」と
実体験で感じているからかもしれない。
今の職業だって、最初からなりたかったわけではないが、
多くの「たまたま」が重なり「一生」の仕事になった。
仕事に限らず、そういったことはよくある。
その「たまたま」をプラスとして受け入れるか、
自分には向いていないとはねつけるか、それだけのこと。
そう考えれば、すべてが「たまたま」の積み重ねかもしれない。
たまたま出会った人が、一生のお付き合いになることもあるし、
たまたま読んだ「ロクヨン」が、一生を決めることだってある。
警察内部のドロドロした抗争として話は展開するけれど、
仕事に対する矜持が随所に感じられて、本当に面白かった。
長篇作品って、あまり時間をかけずに一気に読み切るにかぎるな、
充実感・満足感が明らかに違うもの。