□■スペア■□
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月に一度の会合の日 この日は、必ず逢える事になってる。 会の後、飲みになった場合は、迎えに行ってあげる。 飲みが無ければ、私と一緒に飲みに行ってくれる。
9時過ぎた。連絡無いって事は、飲んでるね(^^; どうせ一緒かな。 Hさんのお店で待ってよ。 彼にそうメールをして、飲んでた。 しばらくして、電話。 『1人連れてそこに行くから・・・わかってる?』 「わかってる。常連客同士でしょ?」 『ん』
また(^_^;) 彼と、友達の間に挟まれて、3人で飲んだ。 敬語。知らないふり。 つい、いつものように話しそうになるのを我慢。 まあ結構楽しかったけどね。
また、彼は友達と帰っていって、 友達を撒いてから、戻ってきてくれた(笑) その後、3時くらいまで飲んでた。 あなたは明日休みなんだよね。 カクテル、5・6杯飲んでた。酔ってたからかな。。 言わないでおこうと思ってたのに、言ってしまった。。
「明日、結婚記念日でしょ」 『うそ!?』 彼が携帯のスケジュールを開く。 やっぱり・・・忘れてた。 また、泣かれるよ・・奥さんに。 『そうか、忘れてた・・・10年目なんだよな』 そうね。23で結婚して10年。 「スウィート10」 『それ、8年目くらいからずっと言われてるんだ・・・』 「いいじゃん。丁度会社も休みなんだし」
ばか・・・自分で言って辛くなった。 涙をなんとか我慢した。 「じゃ、明日は、ネットしないね・・」 『なんで?』 「なんで?って・・・結婚記念日でしょ」 『別に、夜は関係ないよ』 「無理しなくていいのに、去年は、居なかったよ。携帯のおやすみメールだけだった!」 『そうかな・・・早く寝ただけでしょ』
これ以上は無理。。話題を変えた。
その後、送って帰ってきた。 「どうする?寄る?」 『aco明日仕事でしょ?寝なきゃダメだよ』 「そうだね・・・じゃ、家まで行く」
彼の家の近く、目立たない場所で車を停める。 Kiss・・ 彼が車を降りて、繋いだ手を離した瞬間・・ 無償に寂しくなった。悲しくなった。 涙が溢れて止まらなくなった。 その場で声を出して泣いた。
それを見た彼が、車に戻った。 頭を抱き寄せて 『何で泣くの!』 「・・・だって・・・」 『何で』 「だって、帰っちゃう・・」 『仕方ないでしょ』
わかってる。。 なんとか泣き止んだ私を見て、また車を降りる。 けど、そのまま帰ってくれない。 ドアを開けたまま、私をじっと見つめてる。 悲しそうな顔・・・。
「ごめんなさい。。大丈夫。。帰って」 それでも立ち尽くしたまま。 また涙溢れてきた。 笑顔を何とか作って、手を振る。 それでも、彼はそこに立ったまま。
後ろから車・・・仕方なく、車を出した。 結局、彼はおやすみも言ってくれなかった。。
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