永久という名の瞬間
2003年12月18日(木) ソクラテスは贅沢

 母と外出して、ホームで電車を待っているとき。
 何も考えていないような顔をしていると、母に言われた。・・・確かに薬の中には、アタマをボーっとさせようとする成分のモノも入っているから当然か。

 今まで頭がぼうっとしていると、目の悪さも手伝って、物の影が別の像に映ってびっくりする事が多々あったけど、この頃の『ボー』は、そんな虚像さえどうでもいい感じがする。
 
 そう、どうでもいいのは、とても楽。

 だからこの頃むくむくと、出家願望が強まっている。
 本気で座禅の世界に入ったりしたいと妄想の世界に入ってきた。・・・『この世のことがどうでもよくなる世界』って、一体どんな世界だろう???と思って。
 私はその視座に憧れる。
 なぜならこの私が抱える欲求は、あまりに貪欲すぎて、私自身を破滅させそうだから。だから、そんなもの、全て捨て去ってしまいたい。
 

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 なんてこの世は、面白いものばかりで、いじわるに私を引き止めるのだろう。
 こんなに楽しい世界で、これを捨てたいと泣いている私は、ただの贅沢で、ただのバカ。

 それだけはどんな状態になっても、かわらない事実。

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photo by 東雲