永久という名の瞬間
2004年03月07日(日) 心に太陽を

 いつも心に太陽を置く。
 インドやアフリカの人を毎年何万人も殺しているくせに、「それは大気のせいですよ」とでも言わんばかりの恒星を。
 タダの巨大な火の玉なのに、神の象徴となっている謎のカタマリを。
 有害な光線を一杯出しているくせに、暖かいイメージをかぶったまま歴史を生きてきた、いいとこどりの物体を。
 それでもその爆発物は、数億年も昔に、私たちの祖先を生み出した。

 私たちを作りあげたものは、なんて単純なものだったのだろう。
 でも、世の中単純が悪いことで、複雑なのが素晴らしいわけでもない。

 ただ私は、おまえだってこの程度のものかと蔑む。
 それなら、私がこんなでもしょうがないかとわらうことができるから。
 たとえどんなに笑ったところで、イデア界にあるそのもの本来の「価値」は、代わることが無いのは救いだ。私の悪を、無にしてくれる。

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photo by 東雲