2004年04月21日(水) 院に行くのよ
就職活動に忙しい友達がいる。 「時音ちゃんは来年どうするつもりなの?」と聴かれた。 彼女とは適度に打ち解けた仲(というか、私が狂っていることを親に密告した人間)なので「あー、この世に居ないかも」と、冗談を言ってみたら。 「あぁ、院に行くのね」と返された。そう言えば、私は一年の頃から大学院の話ばかりしていたっけ。遠い昔のように思った。 「だから、この世にいないかも」 「院に行くのね!!」 「だからこの世にいないかも」 「院に行くのね!!」 こんな馬鹿台詞を数回繰り返した後。私が折れた。 「うん。修道院」 ・・・・・・彼女も、近くにいた傍観者も笑ってくれたから、いいや。
なんというか、未来をちゃんと見ていないのに、さも未来がありそうに返事をつくことに、飽き飽きしてる。 端的に言えば、綺麗な嘘を付くのが嫌ってことなんだけど。 それなのに、「この世に居ないかも」のようなブラックジョークは、何故か許せる変な基準の持ち主です。
就職活動に一生懸命な友達が、「どうするの?」と聴いてくると、彼女達の求める、シッカリと地に根がついた未来を私も見据えているように語る自分が、どうも許せない。いっそ、出来ない。 もちろん会話上適当にごまかすけど、まさか彼女達は目の前の人間が、ひたすら飛び降りることばかり考えているなんて思わないだろうなぁ・・・ そう思うと、嘲笑がおなかを伝って、口の端まで上がってくる。
さて、来年。 私は無職なのでしょうか? それとも、修道院にはいっているのでしょうか?
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