永久という名の瞬間
2004年05月05日(水) 14年前…かしら?

思い出す、5月5日。

 あの時は幕張メッセで恐竜博が開催されていて。
 恐竜が大好きだった私のために、家族4人で幕張へ向かった。
 その時私たち家族は千葉に住んでいたから、比較的近場へのお出掛けだった。

 しかし。この日は自分史上でも最悪な1日となる。

 まず。
 オッドアイの狂犬病チックな大型犬に追いかけられた。

 父はまだ2歳だった弟を抱いていたので、当時の私の顔あたりほどの背丈の犬に付きまとわれ、私はとてつもなく恐ろしい思いをした。そりゃもう、噛まれて死ぬかと思うくらいに。
 父は弟を守るために必死、母は自分のことで精一杯、よって私が囮のような立場で、おそらく20分くらいしかしその時は永遠のように感じる時間、恐怖体験をしたのだった。
 …幸運な事に、その恐ろしげな犬は反対方向からやってきた家族連れに乗り移り、その家族に付いていったが。(その家族がその後どうなったかは知る術がない…)
 私はそれ以来、チワワの赤ちゃんのような小型犬でも怯えるようになった。
 首輪をつけていたり、私の身に襲ってくる可能性が無い犬なら可愛いと思うが、放し飼いの犬&首輪がついていても、飼い主が弱そうな犬を見ていると、血の気が引く。

 この体験のせいかどうかはわからないけれど。
 大抵私は、自分に関係ないイキモノなら何だって可愛いと思い。
 しかしちょっとでも私のボディゾーンに触れそうになると…激しい選り好みをしてしまうようになった。
 たとえ人間であろうと、それは変わらない。

 次に。
 初めて呼吸が止まる経験をした。

 私は何かを飛び越えようとして脚を引っ掛け、胸から落ちた。その瞬間、呼吸が出来なくなってしまったのだった。
 私は世界がヴェールのようなもので包まれ、自分の考えがそのヴェールに跳ね返り、私に帰ってくるような不思議な感覚に陥った。
(高校時代、喘息の友達が、息が出来ないときにそんな体験をよくすると言っていた)
 しばらくのあと、普通に息が出来るようになった。
 けれど、私はあれ以降、呼吸が止まったことは無い。
 …あの体験はなかなか印象強くて、もう一度体験してみたいとは思うが、自力で息をとめるのはなかなか出来るものではないので。そりゃ、喘息になるのは御免被ります。


 そんなこんなでせっかく行った恐竜博を、あんまり覚えていなかったり^^;
 ティラノサウルスとトリケラトプス、そしてアンモナイトくらいしか思い出せません。
 

 毎年毎年子どもの日がくると、いやーな思い出ばかりを思い出します。

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photo by 東雲