永久という名の瞬間
2004年05月12日(水) ファイアーウォールとでも呼びますか。

 手首を切っても、静脈とは出会ったことはありません。
 なぜなら怖いから。
 神経との対面が、とてつもなく怖いから。
 きっとそれでいいんだと思う。
 たかが神経の一本が、一ミリの何分の一の糸が、壁になってくれるのなら、それを感謝しなければなりません。


 ふと、「目を覚ますと、手首が切れていた」といった友達が思い浮かびます。
 それでも笑っていたあなたが、痛かった。

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photo by 東雲