Out of Blue
dabaya



 新潟出張編

以前に書いた日記を間違えて?
消してしまったので再度思いだせる限り忠実にUP。

11/19
この仕事にもだいぶ慣れてきた今週ついに念願の
新潟出張に任命される。
(やっぱ都内よか田舎道の運転の方が楽だし)

さて今回の仕事内容は、某独占?通信企業NTT
●●モのライバル企業の基地局探しである。
     (詳細は企業秘密)
各チーム運転手を含めて3人で組み、ひとりはナビ
ゲーター、もう1人はシリアルといって、パソコン
にて電波状態を常に監視、で俺が運転手ってな具合。

俺以外の2人も派遣社員の為、毎週誰と組むかはその
都度わからない。
その為に時には飛んでもない輩と組む派目に陥ってし
まう時もあるのだ。
さてと、ボチボチ出発時間が近づいてきた頃、続々と
派遣の奴等が登場しはじめた。

今回の新潟出張組みは全部で6チーム。
俺の担当する車は22号車だったんだけども、他の4チ
ームがちゃくちゃくと集合して出発する中、どうしたも
のか、なかなか俺と6日間行動を共にする派遣社員の人
達が来ない。
しばらくしてから、ビルの入り口から遠目にも見るから
に怪しさをかもし出している未確認生ぶ...あ、いや2
人組がボストンバック片手にこちらに向って来るではあ
りませんか。
俺の視力の悪さを考慮に入れてもその怪しさに対する
認知度は100%

そんな俺は心の中で

『頼むから22号車はどれですか?と尋ねてくれるな!』

という思いも虚しく、2人の中の色白で太ってる天然
オタッキーな年齢不詳の男が、俺に近寄ってこう言い
放ちました。

『22号車の運転手さんですか?』( ̄□ ̄;)!!

(....終った)
 
何故俺がこの段階でこうまで愕然としたかと申しますと、
連れのもう1人の男もどう見ても健常者には見えない風貌
でして...ダーウィンの進化論を今更ながらにして立証して
しまうほどのまさに現代に生きるアウストラロピテクス。

あ、失礼。人は見た目じゃありません。それはわかってます。
差別は嫌いですから。

しかし同時に人種差別撲滅が何故難しいのかを非常に
理解しやすくも思えました。

とりあえずは6日間一緒に行動を共にする仕事仲間なわけ
だし一応は爽やかにご挨拶。

『ikeと申します。今週1週間宜しくお願いしま〜す』
と言うと...
色白で太ってる方の人は何故か手を震わせながら
『よ、宜しくお願いします野村(仮名)です』と緊張
してる様子で挨拶を返してくれました。

そして片われの原始人...あ、失礼。
もう1人の方にも挨拶すると

『ウ〜』(こやつ挨拶もまともに出来んのか....しかも

『ウ〜』って...(確かウルトラマンでそんな怪物いたな)

少しだけムッっときたけどその人は後に辻口(仮名)って
名前がある事が判明して、朝がめっぽう弱いってのもわか
ったから、まぁ致し方ないと開き直る。

(けど第一印象最悪度指数99%強に変わりはない)

しかしこの出発直前の段階でこのお2人方は互いに犬猿の中
にすでになってしまってるかのようでして、互いに役割分担
の仕事を牽制しあって中々出動準備ができません。><

てかこの段階ですでに他のドライバーさん達から俺はもの凄
い寛大な同情を受けたんすけど...
そんなに使えないやばい人達なんやろか...
(そりゃ外見で検討はつくけどさ)
聞くとこによるとまだ2人は11月に入ってからの短期契約
の新人さんらしく、今回の仕事(基地局探し)もなんとお初。
つまり俺も含めて基地局探しの要領がいっさいわからないド
新人トリオが結成されたっぽいのです。

あ〜先が思いやられる。

さっそくといって実はこの日は出発が偉く遅くなってしまい
東京を出発したのは午後の3時半。
今日は新潟のホテルに向うのみで仕事は終了してしまう事に
なりある意味ではラッキーな1日目。

ホテルの予約はナビの役目な為、車に乗りこむやいないやさ
っそく野村さんが新潟の十日町市にある得体の知れない名前の
ホテル(忘れた)を予約してくれました。

ひたすら関越道を北上して日も暮れた6時半頃にホテルに無
事到着。実は2人が寝てるのを良い事に140キロペースで
カッ飛んでしまったのです。

言い訳だけど本当は制限速度は絶対厳守。けど、俺もか
なり眠かったのに、その隣りと後座席でナビもしないで速攻
寝に入った2人にムカついて?飛ばしてしまいました。

ホテルに着いてフロントに行くとおばぁちゃんが1人だけ
居ました。
他の客が泊まってる気配は無く(実際には居たけど)なんで
今だにこのホテルが営業できてるのか不思議なくらいの所。
そのおばぁちゃんは耳が遠いらしく、俺等3人全員が別会社
な為、別々に領収書を発行して欲しいという主旨を伝えるの
に偉い苦労したのにも関わらず、突然野村さんはそのおばぁ
ちゃんにこう言い放ちました。

『吉野家はありますか?』┐('〜`;)┌

おばぁちゃんは牛丼の吉野家の事をまるっきり
理解できない様子。
それにしても質問の仕方があまりに唐突過ぎて、
つい今しがたの領収書の件からの飛び過ぎた質問に
おばぁちゃんも困惑してます。

並の洞察力があればそのおばぁちゃんの反応を見た段階で、
こりゃ質問しても無駄だと諦めるはずなんだけど
野村さんはそうは感じ取れなかったらしく、
(ヨシノヤシラナイヒトナンテイルワケナイ)
ただ単に耳が遠いだけと思って声を張り上げて
『牛丼の吉野家ですよ?』
『牛丼の吉野家デス』
『牛丼です牛丼』
なんとしてもこの十日町市にて牛丼を食したいのか
必死です。

ちなみに十日町市のこの近辺にはコンビニすら
ほとんど無く飲食店も駅前に少しだけ(3店舗ほど)
あったのみのでぐるりと駅前近くを徘徊すれば吉野家
なんか絶対無いのは一目瞭然なのに野村さんは諦めま
せん。

そこでついにアウストラロピテクスが母国語を発した!

『こんな田舎町まで来て吉牛が食いたいんかい!』

突然の進化の過程状態の彼からのグサリとくる
突っ込みに野村さんは牛丼を諦めるしかありません
でした。
結局この日の夜食は俺は駅近くの定食屋で
五目ラーメンを食べた。何故か辻口さんと一緒に....
けどちゃんとお箸使ってたよ〜

その後ホテルに帰って次の日の朝の業務開始時間
を打ち合わせして何故か規則破りの6時にロビー
集合ってことになった為、俺は部屋行って速攻寝た。

先の思いやられる1日目なんとか無事終了




2001年11月19日(月)
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