Out of Blue
dabaya
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田んぼを耕す
富山で事件です。てか事故ですな。
2チームに分かれて測定してるうちの一斑が田んぼ
に落ちたとの連絡が入り、俺らも仕事を終えてすぐ
に現場に助けに行く次第となった。
地図を見ながら仲間の車をしばらく探していると、
遠くの田園に緑色の車(仲間です)が不自然に傾い
ているのを発見。
いったいどうすればあんな狭い場所に行けるのか?
ってほど狭い農道に言葉は悪いが無様に落ちていら
っしゃった。
とにかく道幅が軽トラがどうにか通れるほどの半端ない狭さ。
左は用水路、右脇はすぐ田んぼのだし、前の日に降った
雪のせいあって地盤が弱かったんだろうな。
ドライバー的には用水路に落ちる訳にはいかないので
意識して田んぼ側に車を寄せたんだろうがいかんせん、
地盤がウィザードの車重を支えるのを無理だったんだな。
よって落ちたというより地面がめり込んで沈んだって感じ。
すでにJAFにも連絡してたらしくランクルのJAF車が
俺らより少し先に到着してたようだ。
JAFも道が狭いという報告を受けてトラックじゃなくて
敢えてランクルのショートで来たんだろうが、
どうにもここまで狭いと思わなかったんだろうな。
救出作戦に兄さん頭抱えてました。
取りあえずハマッた方の車をウィンチで引っ張る作戦を
実践する為にウィザードにウィンチを引っかけようと
するのだがウィザードの落ちてる場所が助けようとして
る場所から20メートル程先の為、遠すぎて届かない。
となるとランクルも狭い田んぼにある程度進入して
行かなければならない。
(この時点で、俺はこの救出作戦が一筋縄ではいかないと確信)
JAFの兄さんはランクルに乗り込みゆっくりと進入開始。
俺も含め他の3人もランクルが用水路と田んぼ
に落ちないように左右から声を掛け合って誘導する。
少しずつ前進しては後進また前進を繰り返しながら
ウィザード近くまで進んだのはいいが・・・
「あぶない!あぶない!いったんバックバック!?」
と俺ら男ども4人の絶望感に満ちた絶叫が飛び交う!
ランクルのタイヤが田んぼにめり込み始めてて、見た
目も左に3度ほど傾いてる気がするって言うか完全
に落ち始めてるぞオイ!
すでに前にも後ろにも下がれない状況になった。
どうにか近くから拾ってきた(用水路の上に架けて
あった橋を勝手に外す)木の板3枚ほどを地面に敷いて
なんとか地盤の弱さを補い、やっとの事でウィンチが
届くところまで近づいて、ワイヤーを牽引フックに繋
げることに成功。
しかしこれ見ると傾斜が2台とも似通ってないか?
・・・ヴぃ〜んヴ、ヴ、ヴ〜ヴぃ〜ん
頼りない音を出しながらランクルのウィンチが
ウィザードを引っ張り始めた。
けどなんか、引っ張ってるランクルの傾き加減
悪化してるんすけど・・・
(しかし、誰も口に出さないってことは・・・
これ以上絶望的な状況に陥り始めたって事を
共通認識したくないだな、多分)
でもなんとか5メートル位は進んだ。
問題は引っ張ってるランクルもすでにバックも
できないほどやばい状況になってるって事だ。
道幅が広くなるまでまだ10メートル以上はある。
農道の真ん中で、救出車のランクルが半脱輪状態で
脱輪してるウィザードをウインチで引っ張ってる姿
は、とても事態が改善の方向に向かっているとは考
えにくく、むしろ誰の目にも悪化してるようにしか
見えない。
それを裏付ける決定的な↓絵。
ここまできてやっと事の重大さに気づいたのか
JAFの兄さんも顔が青ざめ始めた。
結局この後、後ろに写ってる2トン車の仲間
が来て1時間ほどもんどりうってたけどなんとか
田んぼも派手に耕す事に成功し脱出できました。
結局トータル2時間半くらい田んぼ耕してたな。
そのわりに1レーンしか耕せなかったがw
↓
が、この道かなり高くつくだろうな。
ウィザードよかJAFのランクルの方が耕し率多いです。
農道遠くに立ってる人は農家の親父。
この光景にあぜんとしてた。(するよなw)
2003年03月04日(火)
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