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■ 来客者
今日仕事を終えてアパートに帰ってきてしばらくすると玄関のチャイムが鳴った。実家から宅急便で送ってもらった覚えもないので「ハイ?」とインターホンで出ると。
「○○器(はっきり聞こえない)の水道水の点検で〜す」というのでてっきりレオパレス関係者の点検だと思い玄関のドアを開けると20代の茶髪でロン毛の男が愛想よく「点検いたしますんですぐ終わります早速お邪魔します」といって慣れた感じて靴を脱ぎ台所まで入ってきた。
俺は水道メーターの点検するんじゃ?なんで台所に用があるんやろ・・・と思ったがその男は非常に愛想が良く関西弁で俺に最近引越されたんですか?とか料理は自分でされるんですか?とか世間話をしながら俺の職業を聞いてきた。
俺が水処理関係の仕事をしているというと「じゃあ水の事は詳しいですね」というので俺は「いやまだ入ったばっかですよ」といって自分が神奈川から引越したてのことやROプラントの事をいうとその男は「逆浸透膜もいいですが、いいのがありますよ。」いうとこれまた意味深なことをいいながわ「このコップ借りていいすか?」と台所にあるガラスコップを手にして水道水を注いだ。
俺はいったいなんの点検?。と思いながらも彼の行動を見てるとすぐに本性を現した。いきなり透明な目薬のような容器に入った恐らくオルトトリジン試薬を取り出し、コップに注いだ水道水にそれを一滴垂らした時点で俺はこの男の目的を察知した。
コップの水は黄色に変色して塩素反応してる。
男は「これは塩素がこの水道水に正常に入ってることを意味してます。このような水はまずいですよね?水に詳しいなら知ってると思いますが・・・」というので俺は「ねね。点検ってもしかしてなにか俺に売りつけにきた?」というと男はニコニコしながら「そうなんすよ。これです。」といって活性炭式の浄水器のカタログを提示した。
俺はあっけに取られた。まったくこいつの手口ときたら恐らくこのよな手口をしらない人であったら恐らくほとんどが玄関のドアを開けてしまうであろう。なんせ開けた途端平然とした顔でいかにも全ての家を点検してきましたと錯覚するような立ち振る舞いでズカズカとあがり込んでくるのだから。
俺は「俺にその浄水器を売るのは無理だよ。」男にいうと「そんなこといわんといて下さいよ」と売る気満々。
興味本位で男にその活性炭浄水器の値段を尋ねると23万だと・・・・。
こいつの口車に乗せられて買ってしますお年よりとか無知な人って恐らく沢山いるんだろうな〜。
俺はその男が水のクラスターを小さくする講義や活性炭でミネラルを残しながら有害物質を通さないって事を話し始めたのでそのような幼稚園児でも物理的に不可能な話は俺には通じないぞ。と俺の知ってる限りの水に関する知識をぶつけると男は「降参です」といって出ていった。
それにしても無事だったから良かったけどあのような口調でもし入られてもし相手が犯罪目的で来られたらと思うと背筋が寒くなった。 とにかくどこの回し者であるのかちゃんと確認してからドアを開けないと駄目ですな、今の世の中。
それにしても浄水器の目的ちゅーもんを今一度考えてもらいたいね。
特に新聞一面使って広告出してるフィルター交換不要の浄水器やマグネットで水の汚れを除去して活性化とか広告を打ってる浄水器にはくれぐれもご注意を。はっきりいって時代遅れなんですよ、日本の浄水器も日本人の浄水器に対する認識も・・・。
2003年10月17日(金)
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