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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2001年10月11日(木)
関西人の父兄さん


 高校野球では、スタンドが数段しかない小さな球場やグランドでの観戦機会がしばしばある。そうすると必然的に「父兄さん」と呼ばれる方々も近くにおられて、またどんなお話をされているのかが耳に入ってくる。
 「関西人、二人いれば漫才師」とはよく言ったもので、一関西人である私としてはまさしくその通りだと思う。試合中の父兄さんのやりとりは実に面白い。前なんかは、野球の強豪校相手に「あそこは勉強せんと野球ばっかりしてるからなあ…」「でもうちは野球もしてへんやん」とか、自チームのピッチャーが四球を連発し出すと「ああ、またバーゲンセールが始まったで」「もうええわ、もってけ泥棒!」とか言う。人によっては「きついなあ」とか「ガラ悪いなあ」とかいうとらえ方をされるかもしれないけれど、その陽気な口調に救われる。また、相手チームより自チームをおもしろおかしく言っているところに、気配りを感じたりする。そして、父兄さん自体も試合を楽しんでおられるかのように見受ける。
 ふと、これは父兄さんが関西人だからかなと思った。私はとってはこれが普通の父兄さんの会話なのだが、他の地方の父兄さんってどういうことをお話されているのだろう。東京では、東北では、九州では?
 ああ、遠征に行きたい。
 改めてそう思う今日このごろ。