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| 2001年12月29日(土) ■ |
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| 枠に当てはまらないもの。 |
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今日、母校の就職課から、なにやら手紙らしきものが届いた。何だろうと思って開封してみると、黄色い紙が出てきた。「アンケートのお願い」だとか。元々、アンケートに答えるのは好きな方なので、「よっしゃ」と思って、中身を見てみた。
しかし、その用紙も今や我が家のゴミ箱の中。 だって、書くことがなかってんもん…。
アンケート主旨は、「職場での現状」だった。会社での人間関係、転職の意志、待遇、給与、役職…。私には全く無縁の話ばかり。特に、「女性の方は、男女雇用機会均等法を踏まえて書いてください」とある。何じゃそら。
世の中には例外っていうものがある。 社会に出たからといって、企業内で社員として働くとは限らない。パートタイムや派遣で働いている人はもとより、仕事をしていない(出来ない)人もいる。また、結婚して家庭に入った人や、芸能活動をしている人、ボランティア活動で国内外を行き来している人もいる。そして、私の拙い想像力では考えつかないようなことをしている人もいるのだろう。
それを、アンケート用紙にのっけから、「氏名」「企業名」「役職名」では、気も抜ける。就職課なのだから就職していない人のことなど関係ないのかもしれないけれど、せめて「貴方は現状は?」という項目をもうけて、例外を受け入れるのが礼儀っていうもんだろう。私は、就職課にお世話になっていないので、尚更そう思うのだけれど、「それが人に物を頼むときの態度か?」って思ってしまった。
いや、こんなことでいちいち腹を立てるなんて、私もまだまだ未熟だ。冷静になってみると、おもしろいじゃないかと思う。
お笑い芸人になったOBがいたとしたら、役職名は「ボケ」か「つっこみ」。給与はどういう風に書くのだろう。「1回の舞台単位」なのかな。それとも、「仕事内容による」なのかな。
野球選手はどうなんだろう。役職名は、ポジション名なのかな?給与は年俸単位?職場の人間関係は、「監督が使ってくれない」とか「コーチがうるさい」とか「野手がエラーばかりして、勝ち星がつかない」とか??
でも、野球選手に会社の匂いを持ち込むのはいやだな。10代20代から、サラリーマンが一生かけても稼ぎきれないようなお金をもらって(もちろん、そんな選手は多くないのだけれど)、広いグランド内で暴れて、オフにはテレビに出る…。彼らにとっては日常でも、私たちにとっては非日常の世界だ。
野球選手は、いい意味で枠に当てはまらない人の集まりだ。 私が、複数年契約が好かないのはそういう考えを持っているからだ。活躍してら、5億でも10億でもあげれるだけあげたらいい。でも、ダメだったら、即ダウン、1000万でも500万でもかまわない。当人じゃないから無責任はことを言うようだが、それこそプロの世界なんじゃないかなと思う。
就職課アンケートは、社会人4年目のOBを対象に毎年行われているらしい。我が母校のOBには、プロ野球選手が何人かいる。そのうち、2人が来年で「社会人」4年目となる。黄色い紙は、彼らの元にも届くのだろうか。
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