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| 2002年01月05日(土) ■ |
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| 今年初めて野球を見た、という話。 |
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元旦の市立船橋高校訪問で、無人グランドの訪問にも味をしめた私は、今日、兵庫・姫路工業高校のグランドを訪問すべく、JRで姫路まで行った。
しかし、実際のところ、立地条件により、グランドをじっくり見ることができず、ほど空振り状態で訪問を終えた。
ところが、足を運ぶとは無駄ではないようで、何かと収穫はある。
姫路工業高校最寄りの神姫バス「慶雲寺前」に降り立った地点で、カキーンという金属音や言葉ではおよそ表現できない野球部独特の声が聞こえてきた。
「お、これがラッキー、いきなり練習が見れるのか?!」、私は姫路工業高校への道を急いだ。
しかし、姫路工業高校の前に来ても、声はまだ遠くにある。「グランドが離れているのかな」と思い、さらに声の方向に歩いてみた。
声の主を見つけることが来たのは、大通りに出てからのことだった。フェンス越しではあったが、グランドも選手もしっかり見えた。でも、部員が来ているユニフォームは甲子園で見かけたそれとは違った。
そう、付近にある他校の練習光景だった。正門に行き、校名を確かめた。姫路西高校。知らない学校だった。でも、別にがっくりはしなかった。
まだ冷たい風が吹くなか、選手はノックをしていた。ノッカーもおそらく選手だったと思う。脇では、緑のジャージと制服であろうスカートにルーズソックスというスタイルの女子高生がボール拾いをしていた。下半身が寒そうだった。
私はちょっとの間立ち止まって、練習を眺めていた。冬の間はウェートトレーニングや走り込みばかりだと思い込んでいた私の目には、このノックはかなり新鮮に映った。そして、こんな早い時期に「野球」を見れたのが嬉しかった。
気のせいか、グランドが硬いように思えた。まだまだ寒い。動きが硬く、ゴロを処理するときにバランスが取れずこけていた選手を何人か見た。怪我にはくれぐれも気をつけて欲しいなと思った。
時間が迫っていたので、グランドを後にした。バス停までは優に300メーターはある。しかし、選手の声はずっと響いていた。それがすごく心地よかった。
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