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2005年12月25日(日) ■ |
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5回目のM−1を見届ける。 |
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冬の風物詩、M−1グランプリ。今年もしっかり見届けました。ブラックマヨネーズ、完勝だったんじゃないでしょうか?ここ最近、若手の漫才の見方が高校野球化(面白くなくても、好きだから見てしまう。テレビでも観客の反応が気になったり、緊張してないか心配になり、応援してしまうといった症状)していたので、声を出してゲラゲラ笑うことがなかったのですが、今日のブラックマヨネーズだけは、ヒィーヒィーいいながら笑ってました。途中、自分がなんで笑ってるかわからなくなっても、笑ってました。久しぶりに「さて、笑おう〜っと」と言って見れる漫才。今日だけで15回くらいビデオで見まくってしまいました。
年末はお笑いの番組や賞レースが多く、ネタは一杯見れるけど、私的には最大の大会、甲子園的なものはM−1です。だから、M−1が終わると夏の甲子園が終わったような、脱力して切ない気持ちになります。でも、高校野球と大きく違うのは、「自分も彼らに続きたい」と思うことです。それは高校野球を観て、女子高生が「私も勉強をかんばろう」と思いことや、年輩の人が「選手に元気をもらった」と思うことと似ているかもしれません。去年も同じようなこと書きましたが、もちろん芸人になるわけではありません。でも、私にとってのM−1が欲しいなと思うのです。ともきちも、お笑いを見るようになって、M−1に注目しています。こないだ、「(M−1には)かきたてられるものがある」と言っていました。同じことを思ってるヤツが側にいる。やっぱり、うちとこの人は友達なんやなと思いました。
例年、M−1のあとはすみちゃんとメールで、審査員きどりで個人的な順位やM−1総括をして遊ぶのですが、今年はそういう雰囲気にはならなかったです。印象の濃淡があまりにはっきりしていて、すべてを一緒に書くができないっていうか…。
とにかくおもしろかったのが、ブラックマヨネーズ。印象的だったのが、チュートリアル。2人はうめだ花月で活動している。でも、実力はあるけど、梅田組にはM−1は厳しいだろうなと思っていた。個人的にはチュートリアル・徳井さんの妄想という名の発想が好き。ブラックマヨネーズ・吉田さんの自意識過剰というか心配性というかそんな感じが出ているボケも、きっといい意味で彼の人柄なんだろう。無理のないスタイルで見ていても楽に笑うことができた。ツッコミは、ここ数年言い回しがうまいツッコミがもてはやされた(フット・後藤さんや、アンタッチャブル・柴田さん、南海・山ちゃん)けど、福田さんや小杉さんはめずらしいことをそれほど言っていなくて、でもそれがボケを客に伝える役目をきちんとしてて。ツッコミの本来の役割が何かを考えさせられました。キャッチャーは、ランナーを刺すより、ピッチャーの投げたボールを確実に捕球することの方が大事。そんなことを思いました。
来年がんばれ組のアジアンとタイムマシーン3号は、本来ならもっといいネタなのに、うまく構成できていなかったように感じた。中身がガバガバになっている。そんな印象を受けた。面白いには面白かったけど、「ホントはもっと面白いんちゃうん?」という思いをぬぐいきれなかった。でも、タイムマシーン3号のツッコミ、好きだな。かなりタイプかも。恋愛として好きなんじゃなくて、漫才をして。
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